30日、バレーボールネーションズリーグ(VNL)2025男子の決勝ラウンドが開幕し、第2試合でブラジル代表と中国代表が対戦した。
予選ラウンドを11勝1敗で1位通過したブラジルは、アウトサイドヒッター(OH)にエンリケ・オノラトとルーカス・バーグマン、ミドルブロッカー(MB)にフラビオ・グアルベルトとマテウス・ビスポ、セッター(S)にフェルナンド・クレリング、オポジット(OP)にアラン・ソウザ、リベロ(L)にマイク・ナシメントをスタメン起用した。
一方、予選ラウンドでは3勝9敗の17位という成績だったが、決勝ラウンドの開催国枠で進出した中国は、OHにユー・エンタイとワン・ビン、MBにポン・シークンとリー・ヨンチェン、Sにユウ・ヤオチェン、OPにウェン・ズーハ、Lにチュウ・ゾンシュアイという布陣で臨んだ。
第1セット、スタートはブラジルが幸先よくリードを広げるが、ホームの歓声に後押しされた中国が点差を縮め、7-7と同点に追いつく。中盤は互いに譲らず点の取り合いで点差がつかずに進むが、2点差をつけ前に出たのは中国。20-18と先に20点台にのせる。しかし切り返しからブレイクに成功したブラジルが同点に追いつき試合はデュースにもつれ込む。互いにセットポイントを握っては握り返される痺れる展開になる中、30点にのせてセットポイントを握った中国がブロックでブラジルの攻撃を阻み、29-31でセットを先取する。
第2セット序盤は中国が僅かに先行して試合が進む。中盤、中国のサービスエースやブロックポイントが飛び出し12-15と3点差をつけリードを広げる。しかし強豪ブラジルは5連続得点で追い上げを見せ、ついに19-17と逆転に成功。フェルナンドのサーブで中国のサーブレシーブを崩したブラジルは一気に23-17まで点差を広げ、勢いそのままに25点目をとったブラジルが25-19でセットを取り返す。
第3セット、序盤からブラジルが先行する。中盤に入り、このセットスタートから出場したキャプテンでOHのリカルド・ルカレッリのサーブターンで連続ポイントを奪い、17-12と点差を広げるブラジル。中国にはミスも目立ち始める。大きくリードしたブラジルはサーブで圧倒し、中国に思うような攻撃をさせない。始終優位に立ったブラジルが25-16と大差でセットを制し、勝利に王手をかける。
第4セット、3セット目から途中出場しているキャプテンでOPのジャン・チュアンが鋭いコースにサービスエースを2連続で決め、中国が1-4と先行する。徐々に点差を詰めて追いついたブラジルだが、中盤から終盤にかけては互いにブレイクを取り合い、目まぐるしいシーソーゲームに。しかし20-18と先に20点にのせたのはブラジル。フェルナンドの巧みなサーブで22-18とさらに点差を広げる。ここから追い上げたい中国だったが力及ばず、25-21でゲームセット。ブラジルが準決勝進出を決めた。
1セット目のデュースを取り切り、第4セット目も終盤まで健闘した中国だったが、両チーム最多となる26得点を決めたアランを攻撃の中心に、予選ラウンド1位で通過したブラジルが強さを見せつけた。今試合に勝利したブラジルは8月2日に行われる準決勝で、日本代表とポーランド代表の勝者と対戦する。
■試合結果
ブラジル 3-1 中国
第1セット 29-31|第2セット 25-19|第3セット 25-16|第4セット 25-21