3日、バレーボールネーションズリーグ(VNL)2025男子の決勝で、男子イタリア代表と男子ポーランド代表と対戦した。
予選ラウンドを10勝2敗の2位で通過したイタリアは準々決勝で男子キューバ代表を、準決勝で男子スロベニア代表を下して決勝に進んだ。前身のワールドリーグからVNLに変わった2018年以降、イタリアにとって初の決勝進出を果たした。
そんなイタリアはこの試合、アウトサイドヒッター(OH)にアレッサンドロ・ミケレットとダニエレ・ラヴィア、ミドルブロッカー(MB)にジャンルカ・ガラッシとシモーネ・アンザーニ、セッター(S)にシモーネ・ジャネッリ、オポジット(OP)にカミル・リヒリツキ、リベロ(L)にファビオ・バラソをスタメン起用した。
対するポーランドは予選ラウンドを8勝4敗の5位で終えると、男子日本代表との準々決勝、男子ブラジル代表との準決勝をストレート勝利で飾り、決勝に駒を進めた。
ポーランドはOHにウィルフレド・レオンとカミル・セメニウク、MBにヤクブ・コハノフスキとヤクブ・ノヴァク、Sにマルチン・コメンダ、OPにケヴィン・ササク、Lにヤクブ・ポピフチャクをスタメン起用。
注目の第1セットは拮抗した立ち上がりとなる。その後はブロックで強さを見せるポーランドがリードを奪い、中盤に入る。しかし、ブロック&ディフェンスで粘るイタリアも離されず。互いに主導権を奪い合いながら、試合が進む。20点以降も膠着状態が続く中、ポーランドはエースであるレオンのオフェンスからブレイク。勢いそのままにポーランドが第1セットを取る。
続く第2セット、ローテーションを書き間違えたイタリアが混乱からか、本来のプレーを発揮できず。ポーランドが先行する入りとなる。イレギュラーなシチュエーションの中で踏ん張っていたイタリアだが、徐々に点差を離される。しかし中盤、ミケレットの2連続サービスエースとアンザーニのブロックで、イタリアが1点差まで詰め寄る。流れを掴みかけたイタリアだが、ここでアウトオブポジションの反則により失点。サービスエースも決められ、再び点差を離される。強力なサーブ&ブロックと多彩な攻撃で流れを掴んだポーランドが、第2セットも取る。
第3セット、2セットダウンで後がないイタリアはリヒリツキに代えてOPユーリ・ロマノを、ガラッシに代えてMBジョヴァンニマリア・ガルジウロをスタートから起用。一方のポーランドもノヴァクに代えてMBシモン・ヤクビシャクをスタートから投入する。このセットも序盤、勢いの止まらないポーランドがリードする。サーブから主導権を握るポーランドが徐々に点差を広げていく。イタリアはメンバー交代を行うも、流れを変えられず。粘り強いブロック&ディフェンスを見せたポーランドが第3セットを取り、圧巻のストレート勝利を収めた。
ポーランドは決勝ラウンドの3試合を失セット0の完全勝利で飾った。前身のワールドリーグからVNLに変わった2018年以降、ポーランドにとって2023年大会での金メダルに続く、2個目の金メダルを獲得した。
一方、敗戦したイタリアは銀メダルを獲得。前身のワールドリーグからVNLに変わった2018年以降、初のメダル獲得となった。
■試合結果
イタリア 0-3 ポーランド
第1セット 22-25
第2セット 19-25
第3セット 14-25