4日、セリエAの開幕に向けたヴェローナ vs ミラノの練習試合が行われた。
ミラノに所属する男子日本代表の大塚達宣は1セット目から起用され、得点を重ねるたびにチームを鼓舞する姿が印象的だった。積極的にチームメイトに声をかけ、コート上でリーダーシップを発揮しながらチームを引き締める役割を担っているようだった。
1セット目、大塚はバックアタックを決めることでチームを勢いづけ、さらに男子フランス代表の17番ヤシン・ルアティのスパイクでミラノは点を重ね、終盤まで互いに一歩も譲らない展開が続いたが、20点以降サーブミスが続いたミラノは連続ポイントが奪えず、最終的にヴェローナの12番マッツ・キエド・ジェンセンの打点の高いスパイクが決め手となり、21-25で1セット目を落とす。
2セット目はヴェローナ17番のマルコ・ヴィテッリのサーブで点差を広げられるが、ルアティの強烈なスパイクで追いつき、勢いを取り戻す。その後ミラノが先に20点代に乗せて4点差をつけるものの、相手の高いブロックに苦しめられて連続ポイントを許したことで試合はデュースに突入し、24-26でヴェローナが2セット連取となった。
3セット目では、ミラノが大塚が相手のコートの前に落とすスパイクやジェイテクトSTINGSでのプレー経験もある1番マテイ・カジースキのサーブで相手を崩し、得点を重ねる。終盤には6点差をつけると、危なげなくマッチポイントを迎え、最後は25-20でセットを奪った。
4セット目の序盤では、ヴェローナ13番のルカ・スピリトにサービスエースを許し5点差をつけられる。ミラノは大塚やカジースキ、ダビド・ガルディーニのスパイクで点数を重ねたが、差を縮めることができず、最終的に20-25でセットを奪われ、セットカウント1‐3で勝利とはならなかった。
大塚が所属するミラノはヴェローナに敗れたが、レセプション成功率は54%、ブロック6本、サービスエース7本というポジティブなデータもあった。また、ルアティが20得点、カジースキが16得点、そして大塚が11得点と点数を稼いだ。
次戦、ミラノは9月11日(水)にモデナと練習試合を行う予定だ。