11日(土)に大同生命SV.LEAGUE WOMEN(SVリーグ女子)の第1節GAME1が東急ドレッセとどろきアリーナで行われ、NECレッドロケッツ川崎とSAGA久光スプリングスが対戦した。
昨シーズンはチャンピオンシップファイナルで涙をのみ準優勝に終わったNEC川崎。対するは9年ぶりに中田久美監督が指揮官として戻ってきたSAGA久光だ。
NEC川崎は、セッター(S)に中川司つかさ、アウトサイドヒッター(OH)に新加入のシルビア・チネロ・ヌワカロールとジョバンナ・ミラナ・ デイ、そして佐藤淑乃を並べた。ミドルブロッカー(MB)には山田二千華と甲萌香、リベロ(L)には大工園彩夏を起用した。日本代表帰りの和田由紀子はベンチ外となった。
一方のSAGA久光のSに新加入の籾井あきを起用し、OHに北窓絢音と中島咲愛、MBに荒木彩花と平山詩嫣、オポジット(OP)に吉武美佳、Lに西村弥菜美を起用した。
第1セット、序盤は拮抗した展開となるが徐々にホームのNEC川崎がリードを広げていく。12-9となった場面で中田監督が動き、2枚替えでステファニー・サムディと栄絵里香が投入される。それでも流れは変わらず、21-15とNEC川崎リードの場面で今後はNEC川崎が2枚替えで澤田由佳と廣田あいを投入。セットポイントの場面ではリリーフサーバーでリベロの児玉奈津美を起用し、そのままで25-18でセットを先取する。
両チームともに第1セットと同じメンバーを起用した第2セット、サイドアタッカー陣の安定した活躍が光るNEC川崎に食らいつくSAGA久光。サイドアウトの応酬が続き、17-17の場面でNEC川崎は第1セット同様に2枚替え。18-17の場面で壮絶なロングラリーを制したNEC川崎が一歩抜け出すと、SAGA久光はサムディとオルガ・ストランツァリの外国籍選手2人を起用するも、NEC川崎が一気にリードを広げる。それでも平山のサーブでSAGA久光が連続ブレイクに成功し22-22の同点に追いつく。だが最後はストランツァリが連続で被ブロックを食らってしまい、NEC川崎がセットを連取する。
後がなくなったSAGA久光は、第3セット頭から栄、サムディ、ストランツァリを起用。12-10の場面では2枚替えでSの万代真奈美と吉武も起用する。しばらくお互いにサイドアウトを取り合う展開が続くが、リードを広げたのはやはりNEC川崎。先に20点台に乗せてこのままストレート勝利かと思われたが、SAGA久光が驚異の粘りで21-21の同点に追いつく。それでも最後はNECが振り切り、ストレート勝利で開幕戦白星を飾った。
NEC川崎は日本代表でも活躍した中川が相手に絞らせないトスワークで攻撃陣を牽引。SAGA久光は中田監督がコートのすぐ横に立ち戦況を見守ったが、その初陣を飾ることはできなかった。
同じく東急ドレッセとどろきアリーナで行われるGAME2は12日(日)13時5分から行われる。
■試合結果
NECレッドロケッツ川崎 3-0 SAGA久光スプリングス
第1セット 25-18
第2セット 25-22
第3セット 25-23