14日、ジャパンバレーボールアジアツアー2024が行われ、日本の大阪ブルテオン（大阪B）がタイのキャットデビルと対戦した。
タイで行われているこの大会は東南アジアのバレーボール普及と向上に加え、日本バレーの魅力を発信する目的で昨年から開催されている。今年は日本からサントリーサンバーズ大阪（サントリー）と大阪Bが、地元タイからダイヤモンドフードファインシェフとキャットデビルが参加しており、この4チームがトーナメント方式で試合を行う
この試合の大阪Bのスタメンはアウトサイドヒッター（OH）にジェスキー・トーマスとロペス・ミゲル、ミドルブロッカー（MB）に山内晶大とエバデダン・ラリー、セッター（S）に永露元稀、オポジット（OP）に西田有志、リベロ（L）に山本智大を起用した。大同生命SV.LEAGUE（SVリーグ）の新シーズンに向けてスタメン最有力のメンバー構成となった。
第1セットはサイドアウトが続く拮抗した立ち上がりとなった。ロペスがパワーとキレのあるスパイクやサービスエースで得点するものの、相手に2連続サービスエースを許す場面や多彩な攻撃に苦しめられる場面があり、一時リードを許す展開も。しかし中盤に入ると相手の攻撃にワンタッチやディグで対応し始め、そこから切り返し、攻撃を決めて逆転に成功する。途中、永露のスーパーセーブや山本のディグも得点に繋げ、終盤は少し苦戦しつつも最後は相手のサーブミスで第1セットを取る。
第2セットは終始相手の攻めたサーブとレセプションに苦しむ展開となった。大阪Bとしてはサーブで相手を崩し、ブロックかディグで得点に繋げたいところだったが思うように相手が崩れず攻撃を決められてしまう。反対に相手のサーブに少し苦しみ、簡単に攻撃が決まらなくなっていた。しかし大阪Bも相手にリードを許さず食らいつき、序盤にはボールを拾いに行って攻撃に入ることが出来ない西田を見て、ジェスキーがライトに回り込んでスパイクを決めるというビックプレーが、中盤にもロペスの相手のツーアタックに反応したブロックポイントや西田のサービスエースが飛び出した。このセットも山内とジェスキーの打数が上がってこないなど大阪B本来の力は出し切れなかったが要所で得点を重ね第2セットも大阪Bが奪う。
第3セットはジェスキーに代わり富田将馬、山内に代わり西川馨太郎がスタートから起用された。ロペスの攻撃を中心に大阪Bリードの入りとなったが、サーブとレセプションに加え相手のディフェンスも光り始め、粘りから切り返され逆転を許す。大阪Bも流れは簡単に渡すまいと中盤にかけてロペスのブロックポイントなどで追いつくが、このセットもなかなかサーブを効果的に打つことが出来ない。取って取られての大接戦で迎えた終盤も、相手の攻撃に対応しきれず大阪Bにとっては難しい展開となったが、代わって入った西山のスパイクで接戦の第3セットを取り切った。
なかなか効果的なサーブを打てなかったこと、今季入団したSの永露と西田やジェスキーのバックアタックがまだ完全にはあっていないこと、レセプションが少し乱れやすかったことなどが影響してか大阪B本来のバレーではなかったようだが、苦しい試合展開でもストレートで勝つところが大阪Bの強さだ。明日の決勝戦はサントリーとの対戦となる。SVリーグの開幕前初めての両者の対決から目が離せない。
■試合結果
大阪ブルテオン 3ー0 キャットデビル
第1セット 25ー19
第2セット 25ー22
第3セット 25ー23
