[写真]=Lega Pallavolo

 21日(火)から22日(水)にかけてセリエA男子の開幕節が行われ、男子日本代表でアウトサイドヒッターの大塚達宣が所属するミラノはモデナと対戦した。

 いよいよ開幕したセリエA男子。ミラノで2シーズン目を迎える大塚は、開幕戦でスターティングメンバーに起用された。

 第1セット、序盤からモデナのブロックで攻撃を阻まれブレイクを許してミラノは追いかける展開に。大塚のブロックポイントで8-8と同点に追いついたミラノだったが、直後に連続でサービスエースを取られ再びリードを許す。中盤もミラノはモデナのブロックに苦戦しブレイクを取れず。20点目以降追い上げを見せたミラノだったが、モデナが逃げ切って25点目を取り、セットを先取される。

 続く第2セット、好調なモデナのブロックポイントからスタートする。ミラノは勢いに押されながらリードを許し、5-10と序盤に5点差まで広げられる。大塚は相手ブロックを利用したスパイクを決めるも、中盤から終盤にかけてもチーム全体としてなかなか突破口を見つけられず、思うようなプレーをさせてもらえないミラノは17-25でセットを落とし後がなくなる。

 第3セットはミラノが先行して試合が進む。しかし中盤から終盤にかけて徐々に追い上げを見せたモデナに追いつかれ、17-17の同点に。そこから点の取り合いで両者譲らず緊迫した展開となるが、22-22の場面からスパイクを決め、続いてブロックポイント、最後はサービスエースで3連続ポイントを取り切ったミラノが25-22でセットを取り返す。

 注目の第4セットは終盤まで点の取り合いが続き、痺れる試合展開に。互いに譲らずデュースに突入し、大塚も持ち前の高い守備力でチームを支える。集中力を切らさない両チーム、一度はモデナにマッチポイントを握られるが、ミラノはブレイクしてセットポイントを取り返す。最後は先行しセットポイントを握ったミラノが遂にブロックポイントを決め、37-35でこの激闘のセットを制して、勝負は最終第5セットへ。

 最終セットは終盤まで拮抗し、どちらが勝利を掴むのか最後まで分からない展開に。しかし、11-10の場面からミラノのブロックでモデナの攻撃を阻んで12-10とすると、その勢いが加速する。冷静にサイドアウトを取り13点目を取ったミラノ。最後は試合を通して大活躍だった今季キャプテンでオポジットのフェレ・レガースが気迫のこもったサーブを放ち、2連続でエースを決めて15-11でゲームセット。ミラノは2セットダウンから逆転で勝利を果たした。

 大塚は開幕戦ですべてのセットでスタートから出場し、ブロックポイントを含む12得点をマークした。サーブレシーブではリベロの次に多くサーブを受け、守備でも安定したプレーでチームを支えた。今試合で大塚はファンが選ぶMVPに選出され、開幕戦からその存在感を発揮した。

 見ごたえのあるフルセットを制し、ホームで幸先の良いスタートを切ったミラノ。次の第2節は、27日(月)2:00より、アウェーでピアチェンツァと対戦する。

■試合結果

ミラノ 3-2 モデナ

第1セット 23-25
第2セット 17-25
第3セット 25-22
第4セット 37-35
第5セット 15-11