[写真]=Lega Pallavolo Femminile

 13日(木)にセリエA女子の第9節が行われ、女子日本代表でセッターの関菜々巳が所属するブスト・アルシーツィオがクーネオと対戦した。

 ここまで2勝6敗で現在3連敗中のブスト・アルシーツィオ。2連敗中のクーネオをホームに迎え、どちらのチームも連敗脱出をかけての対戦となった。

 第1セット、関はスタメン起用でコートに入る。出だしから相手のミスが続き、ブスト・アルシーツィオが先行する。関はサイド中心の組み立てでトスワークを展開しつつ、自身でも空いているスペースにツーアタックを決める。クーネオが終盤に4連続ポイントを奪って追い上げるも、焦らずに点を取り切ったブスト・アルシーツィオが25点目を取り、まずはセットを先取する。

 第2セットは互いに点を取り合い、終盤まで目まぐるしいシーソーゲームに。しかし終盤、ラリーを制して3連続ポイントを奪ったブスト・アルシーツィオが前に出る。その後も、関のサーブターンで相手の守備を崩し、ラリーを制してブレイクに成功。終盤に流れを掴んだブスト・アルシーツィオがこのセットも連取して勝利に王手をかける。

 第3セットは序盤からブスト・アルシーツィオのリードで試合が進む。その中で関は、急激に落ちるサーブを放ってノータッチエースを決めてチームに勢いをもたらす。また、要所でミドルを使いながら的を絞らせないトスワークを展開し、序盤からのリードを保ったブスト・アルシーツィオがこのセットも制し、見事なストレート勝利を収めた。

 今試合で関はすべてのセットでスタメン出場を果たし、ツーアタック1本、サービスエース1本を決めて2得点を獲得。また3セット目では、チーム全体のスパイク決定率を60%とするトスワークを見せ、セット毎にトスの精度を上げていった。この結果により、チームは連敗を脱出して3勝目をあげた。

 次戦の第10節でブスト・アルシーツィオは、17日(月)1:00より現時点で4勝5敗のフィレンツェと対戦する。

■試合結果

ブスト・アルシーツィオ 3-0 クーネオ

第1セット 25-22
第2セット 25-19
第3セット 25-22