17日(月)にセリエA女子の第10節が行われ、女子日本代表でセッターの関菜々巳が所属するブスト・アルシーツィオはアウェイでフィレンツェと対戦した。
ここまで3勝6敗のブスト・アルシーツィオ。前節のクーネオ戦ではストレートで勝利し連敗を脱出していた。
2連勝をかけての今試合、関はスタメン起用でコートに立つ。第1セットは序盤からブレイクを重ねたブスト・アルシーツィオがリードするが、離されまいとフィレンツェも連続ポイントを奪い12-12の同点に。そこから20点に突入するまでシーソーゲームとなるが、20点目以降はサーブで攻めたブスト・アルシーツィオが一気に突き放し、25-21でまず先取する。
第2セットは中盤まで点の取り合いとなる一進一退の攻防に。互いにボールを簡単に落とさず長いラリーになるシーンが増える中、関はコート内を走りまわって冷静にトスを上げ、攻撃を仕掛ける。そして17-17の場面から相手に一切ブレイクを取らせなかったブスト・アルシーツィオが走り、25-21で制して勝利に王手をかける。
注目の第3セットも中盤までは拮抗した試合展開で、互いに粘り強くボールを繋ぐ。関はラリー中のディグでも貢献、序盤にはツーアタックで得点を決める。そして中盤に前に出て抜け出したのは2セット連取しているブスト・アルシーツィオだった。リードを奪うと勢いに乗り、フィレンツェの追い上げを許すことなくゲームセット。前節に続いてストレート勝利を飾った。
関は今試合でも全セットにスタメン出場し、冷静かつ正確なトスワークを見せた。サイド陣、ミドル陣にバランス良く配球し、チームの司令塔として勝利に大きく貢献した。また、サービスエースとツーアタックでも自ら得点を決めて2得点をあげ、今季初のMVPにも選出された。チームは4勝目を飾り、現時点で8位に浮上している。
次戦の第11節は24日(月)1:00より、現在4勝6敗と勝敗数で並ぶペルージャとホームでの対戦となるが、その前の20日(木)4:00に行われる第14節で関の古巣であるコネリアーノとの対戦が控えている。
■試合結果
ブスト・アルシーツィオ 3-0 フィレンツェ
第1セット 25-21
第2セット 25-21
第3セット 25-21




