[写真]=Lega Pallavolo

 セリエA男子の第5節が、16日(日)から17日(月)にかけて開催された。

 今季のセリエA男子1部では、それぞれのチームで2シーズン目を迎えるペルージャ所属の石川祐希、ミラノ所属の大塚達宣、大阪ブルテオンからチステルナにレンタル移籍中の垂水優芽がプレーしている。

 ペルージャはここまで開幕6連勝。今節の相手は4勝1敗と勢いに乗っているヴェローナだ。第1セットを落としたペルージャだったが、第2セットを取り返す。そこから互いにセットを取っては取られ、勝負の行方はフルセットにもつれ込む。序盤から点の取り合いで拮抗した試合展開になるが、終盤に差し掛かる場面で4連続でサービスエースを取られたペルージャは追いつめられる。その後、リードしたヴェローナがきっちりとサイドアウトを取り切ってゲームセット。ペルージャは今季初の黒星を喫した。

 石川は第1セットから第3セットに先発出場、第5セットでも途中交代でコートに立ち、計8得点をあげた。今試合に敗れたペルージャだが、現時点ではまだ首位をキープしている。

 大塚が所属するミラノも、今節はパドヴァとフルセットの激戦を戦うこととなった。ミラノは第1、第2セットを連取する。しかしデュースにもつれた第3セットを落とすと、続く第4セットも連続で落とし、第5セットに突入する。最終セットは序盤に流れを掴んだミラノが連続ポイントを奪い、そのリードを守り切って15点目を獲得し、見事な勝利を飾った。

 大塚はブロック2本、サービスエース1本を含むチーム2位の23得点を獲得。サーブレシーブではチーム最多の42本を受けて成功率は55%、そしてアタック決定率はチーム最高の77%という、攻守ともに高い数字を叩き出した。試合に勝利し3勝2敗としたミラノは、現時点で8位につけている。

 そして垂水が所属するチステルナも、モデナ相手にフルセットの戦いとなった。第1セットのデュースを制すと、第2、第3セットを連続で落として後がなくなったチステルナ。第4セットは30点を越えるデュースとなり、37-35で制して望みを繋げる。第5セットでは終盤に4連続ポイントを奪ったチステルナが一気に駆け抜け、意地と執念の白星をあげた。

 ベンチスタートだった垂水は3セット目に途中出場を果たし守備で貢献するが、得点には絡まなかった。チームはこれで3勝3敗とし、現時点で9位に浮上している。

 第6節をすでに終えているチームも多い中、次に行われる第7節では、23日(日)の2:00からチステルナvsミラノの試合が行われ、ペルージャは24日(月)2:00よりトレンティーノと対戦する。なお、ミラノは後ろ倒しとなっていた第6節のグロッタッツォリーナ戦が、先立って20日(木)4:30に控えている。

■試合結果

・石川祐希(ペルージャ)
vs ヴェローナ(●2-3)
先発出場8得点

・大塚達宣(ミラノ)
vs パドヴァ(〇3-2)
先発出場23得点

・垂水優芽(チステルナ)
vs モデナ(〇3-2)
途中出場