17日(水)、公益財団法人SVリーグの大河正明チェアマンがメディア向けの取材に応じ、クラブのアカデミー(U18/U15)の整備方針について語った。その中でU18ライセンス要件の変更案にも言及した。
大河チェアマンはSVリーグの育成ビジョンとして「中高の部活動ルートに加え、SVユースの活性化による育成方針の複線化をしていき、日本らしい環境を提供していく。また早い段階からトップレベルのプロ選手と共にトレーニングができる環境を提供していきたい」と述べ、アカデミー(クラブが保有する育成組織の総称)整備の重要性を説いた。
その中で各クラブのU18チームの整備状況や理事会での議論を踏まえ、現在の『2024-2025から3年間を準備期間として設定し、2027-2028シーズンから完全なA等級とする』から、変更案として『2027-2028、2028-2029の2シーズンのライセンス要求を緩和し、2029-2030から完全なA等級とする(ライセンス交付規則の変更は後日別途決議する)』とし、2シーズンの猶予期間を設ける方針を明言した。
チェアマンは「U18のライセンス要件について当初はどんどんやっていこうと考えてました。しかしプロ化に伴って色々と悩みました。1つはユースをやる事は、将来的な例えばドラフト制度の話があった時に、その関係性をどう整備するのか」
「また特に女子の場合に、高校の指導者への遠慮があって、なかなかU18が女子のクラブチームで出来るのか…というのがあったんですけど、一旦こちらに(SVユースの活性化)舵を切ることになりました。ライセンスでA等級にするのは2年後ろ倒しにはしますが、チームができてきた所で、何らかの試合環境の提供していきたいと考えています」と説明した。




