令和7年度皇后杯 JVA全日本バレーボール選手権大会の準決勝を翌日に控えた19日(金)、NECレッドロケッツ川崎の佐藤淑乃が取材に応じ、決戦への決意を語った。
対戦相手は今季のSVリーグでまだ戦っていないヴィクトリーナ姫路。2年ぶり3回目の優勝を目指すチームの主砲は、自身のコンディションについて「先週の皇后杯から、今シーズン入ってから今が一番いい。良いフィーリングで持ってこれている」と断言し、最高潮の状態で大一番に臨む。
前日練習では、特にオフェンス面に重点を置いて調整した。「自分が決め切ることでチームの勢いがついてきたり、勝利に繋がっていく」とエースとしての責任を口にする佐藤は、相手ブロックの高さや枚数を具体的に想定し、いかに打ち抜くかのイメージを研ぎ澄ませたという。その視線の先には、姫路の誇る高い壁がある。
準決勝で激突する姫路は、強力な外国籍選手を中心に身長が高い選手が揃っている。今季のリーグ戦ではまだ対戦のない相手だが、佐藤は「身長が高い選手が多いので、そこに仕事をさせてしまうと相手の展開になる」と冷静に分析。その上で「そこを一歩先を行くというか、相手を上回っていけるようにやっていきたい」と、相手のディフェンスを凌駕する攻撃を誓った。
一発勝負のトーナメント特有の緊張感についても、チーム全体でポジティブに捉えている。「トーナメントということで、さらにチームとしてのギアは上がっている。すごく良い雰囲気でできている」と語る佐藤。個人・チームともに右肩上がりのリズムで迎える準決勝は、20日(土)の12時開始予定だ。




