令和7年度天皇杯 JVA全日本バレーボール選手権大会準決勝を翌日に控えた19日(金)、ヴォレアス北海道のリベロ・外崎航平が取材に応じ、クラブ史上初となる決勝進出への決意を語った。
対戦相手は、スピードと高さを兼ね備えた東京グレートベアーズ。SVリーグ14試合と今大会3試合を戦い抜いてきた外崎は「コンディションはすごくいい感じに来ている」と、充実した表情で大一番を見据える。
決戦の舞台となる京王アリーナ TOKYOでの前日練習は1時間程度。外崎は「初めての会場なので、ボールの距離感や見え方を把握することに集中した」と、まずは空間に慣れることを優先した。リベロとして警戒するのは、相手の変幻自在な攻撃だ。トスの速さやプッシュ、フェイントといった揺さぶりに対し、「相手の打つ体勢を見て、しっかり拾っていきたい。高いオポジットへの準備も欠かせない」と、ディフェンスの要として冷静に戦略を練っている。
準決勝という大舞台を前にしても、外崎に気負いはない。大切にしているのは、挑戦者として「楽しむ」姿勢だ。緊張感すらもエネルギーに変え、一球一球を全力で楽しむことが、ヴォレアスらしいリズムを生むと信じている。「自分たちが楽しくやることで、相手にやりづらさを感じさせたい。『ヴォレアスの勢いがすごい』という雰囲気に持っていければ」と、精神面で優位に立つことが勝機に繋がると分析する。
クラブ初のベスト4進出に、ファンからも熱い視線が注がれている。「ファンの皆さんに『今年は戦える』とワクワクしてもらえたら嬉しい」と笑顔を見せた外崎。「勝たなきゃいけない」というプレッシャーではなく、目の前の一点に集中し、ファンと共に戦う。準決勝の東京GB戦は、20日(土)15時開始予定だ。




