21日(日)、「FIVB 男子バレーボール 世界クラブ選手権 2025」の準決勝が行われ、石川祐希が所属するペルージャ(イタリア)とヴォレイ・レナタ(ブラジル)が対戦した。
12月16日(火)から21日(日)にかけてブラジルのベレンで開催される2025男子世界クラブ選手権大会。5大陸の各王者の他、開催国王者と主催者推薦のワイルドカード2チームを加えた計8チームが出場し、クラブ世界一をかけて戦う。
ペルージャは昨季の欧州チャンピオンズリーグを制し、今大会へ出場。予選ラウンドでは3連勝を飾り、プールBの1位通過で決勝ラウンドへ進出した。
一方、準決勝の対戦相手であるヴォレイ・レナタはブラジルの強豪チームだ。予選ラウンドではプールAに振り分けられ、1勝2敗と負け越したもののポイントの差で決勝ラウンドへ駒を進めた。チームには元ブラジル代表のレジェンドセッター(S)ブルーノ・レゼンデや、アルゼンチン代表のオポジット(OP)ブルーノ・リマなどが所属している。
この試合、ペルージャはアウトサイドヒッターにカミル・セメニウクとオレフ・プロトニツキ、ミドルブロッカーにアグスティン・ロセルとセバスティアン・ソレ、Sにシモーネ・ジャネッリ、OPにワシム・ベンタラ、リベロにマッシモ・コラチをスタメン起用。石川はベンチスタートとなった。
第1セットの序盤は互いに譲らず競った展開に。ベンタラのサービスエースや、ジャネッリのブロックポイントで14-10と抜け出したペルージャ。以降もサーブ&ブロックで相手を突き放していく。ペルージャは終盤まで主導権を握り続け、25-15の大差で第1セットを取った。23-14の場面では、セメニウクに代わって石川が3試合ぶりにコートインを果たした。
続く第2セットも、勢いの止まらないペルージャが8-4とリードする入りになった。食らいつくヴォレイ・レナタだが、点差は縮まらないまま中盤を終える。20-15の場面で再び石川が投入されると、クロスコースにスパイクを決めてみせた。終盤も、連続得点で相手を突き放したペルージャは第2セットを取り切った。
第3セットの序盤もペルージャが先行する。2セットダウンで後がないヴォレイ・レナタは執念の繋ぎから2点差まで縮めるも、流れを掴み切れない。中盤、ペルージャは相手に粘られながらも強烈なサーブから得点を重ねる。終盤、食い下がるヴォレイ・レナタが21-21で同点に追いつくも、その後にペルージャが一気に4連続得点。第3セットを取り切った。
アウェーの中、攻守で力を発揮したペルージャが危なげない試合運びで決勝進出を決めた。石川は第1、2セットの終盤に登場。2セットを通してブロックで1点、スパイクで1点を獲得した。ペルージャは次戦の決勝、12月22日(月)6:30より日本の大阪ブルテオンと対戦する。予選ラウンドでは、大阪Bにフルセット勝利を収めているペルージャ。金メダルがかかった場面で、どのような試合が繰り広げられるのか注目が集まる。
■試合結果
ペルージャ(イタリア) 3-0 ヴォレイ・レナタ(ブラジル)
第1セット 25-15
第2セット 25-16
第3セット 25-21




