[写真]=兼子愼一郎

 21日(日)、京王アリーナTOKYOで令和7年度天皇杯 JVA全日本バレーボール選手権大会の決勝が行われ、ヴォレアス北海道とウルフドッグス名古屋が対戦した。

 クラブ史上初めて決勝に進出したヴォレアスと4大会ぶり3度目の優勝を目指すWD名古屋。今シーズンのSVリーグでは2試合を戦い、どちらもWD名古屋がフルセットで勝利している。

 ヴォレアスは山岸隼、メルト・タンメアル、張育陞、染野輝、三好佳介、ティモ・タンメマー、そしてリベロに外崎航平を起用した。一方のWD名古屋は深津英臣、エイメン・ブゲラ、佐藤駿一郎、水町泰杜、宮浦健人、ノルベルト・フベルを並べ、リベロには市川健太と渡辺俊介を併用した。

 第1セットはサイドアウトの応酬が続くが、フベルのブロックポイントや水町のサービスエースでWD名古屋が先に抜け出す。一時5点差をつけられるもヴォレアスは三好の連続サービスエースなどで反撃し1点差まで詰め寄る。さらにタンメマーのサービスエースで同点に追いついたヴォレアスだが、WD名古屋の宮浦もお返しと言わんばかりのサービスエース。接戦となるも25-23でWD名古屋がセットを奪う。

 第2セットも互いに攻めるサーブを見せ互角の展開に。WD名古屋は準決勝に続き宮浦が絶好調。さらに佐藤のサーブターンで連続ブレイクに成功し、前に出る。第1セットに続き接戦に持ち込むヴォレアスだが、22-25でこのセットもWD名古屋が奪い切る。

 第3セットも、WD名古屋は宮浦のアタックとサービスエースやフベルのブロックポイントで得点を奪っていく。このセットも点差が広がらない展開のまま終盤へ。セットを取り切ったのはWD名古屋。25-23で試合を決めた。

 深津のトスワークや宮浦の活躍が光りストレート勝ちを収めたWD名古屋が4大会ぶり3度目の優勝。一方、今大会で前回王者のサントリーサンバーズ大阪や東京グレートベアーズを下して決勝に進出したヴォレアスだったが、タイトルにはあと一歩届かなかった。

■試合結果
ヴォレアス北海道 0-3 ウルフドッグス名古屋
第1セット 23-25
第2セット 22-25
第3セット 23-25