令和7年度天皇杯 JVA全日本バレーボール選手権大会の決勝が21日(日)に京王アリーナTOKYOで行われ、ウルフドッグス名古屋がヴォレアス北海道にストレート勝利。4大会ぶり3度目の優勝を果たした。
大会を通して司令塔としてチームを引っ張ったセッターの深津英臣は試合後、エースの宮浦健人とのコンビネーション、そして優勝への道を切り拓いたチームの完成度について語った。
決勝戦でアタック決定率67.7%という高次元の記録を残し、大会MVPにも選ばれた宮浦。深津も「彼がここまで数字を残してくれなかったら、今日の試合は相当厳しかった。流石スターだなと思った」と、大舞台で圧倒的な存在感を示したエースを称賛した。
準決勝のジェイテクトSTINGS愛知戦から特にパフォーマンスを上げていた宮浦。その宮浦へのトスに確かな手応えを感じていた深津は、その実力を「『日本』ではなく『世界』のオポジットだと改めて感じた」と表現。勝負どころで迷わずボールを託せる、信頼関係が構築されていることを証明した。
一方で深津は反省も忘れなかった。「今日は彼頼みになってしまった部分がある。彼以外のコンビももっと合わせなければ、リーグ戦でチャンピオンは獲れない」と語った。
今大会を一つの区切りとして「天皇杯までにチームを完成させたい」という目標を掲げていたという深津。失セット0の完全優勝という形でその手応えを掴んだことは、SVリーグ後半戦に向けて大きな意味を持つ。「日本一の高いレベルの中でタイトルを獲れたことは自信になる。ただ、このままのバレーを続けるのではなく、常に進化していかなければならない」と語り、2冠獲得に向けて司令塔としての決意を新たにした。




