[写真]=Volleyball World

 29日、イタリアで女子のスーペル・コッパ決勝でコネリアーノとミラノが対戦した。

 各国の代表選手が所属し、近年決勝での対戦も多い強豪クラブ同士の対決は、コネリアーノに日本代表のセッター関菜々巳が、ミラノに同じく日本代表のリベロ福留慧美が共に今季から入団したため、日本人対決も期待されていた。

 第1セット、コネリアーノの関はベンチスタートとなった中、ミラノはスターティングリベロに福留を起用。エースであるイタリア代表のエゴヌが不在の中でも力を見せたミラノが先取する。

 第2セットはミラノにスパイクや連携でのミスが増え始めると前回女王コネリアーノが流れを掴みセットを取り返す。

 中盤まで拮抗した展開となった第3セットは福留も終始好ディフェンスを見せ、終盤にサイドの攻撃で得点を重ねたミラノがセットを奪う。

 第4セット、2セットを取られて後がないコネリアーノは一進一退の攻防の中、連携ミスでチャンスボールを落としてしまう。見かねたコネリアーノのサンタレッリ監督はこのタイミングで関を投入し、日本人対決が実現した。メンバーチェンジで流れを変えたコネリアーノはこのセットを奪い返す。

 迎えた第5セット、コネリアーノはブラジル代表ガビのスパイクが走り、連続ポイントを奪いリードを広げる。一方ミラノはサーブやスパイクのミスで逆転のチャンスを逃し、最後はバックアタックでコネリアーノが得点し、優勝に輝いた。

 MVPは終始安定したプレーを見せたコネリアーノのミドルブロッカー(MB)ファールが獲得。今年のネーションズリーグでイタリア代表としてベストMBに輝いた実力をクラブチームでも早速発揮してみせた。

 日本人対決は数ラリーに留まったものの、各国代表選手が集う強豪クラブ同士の激闘に熱くなったものも多かったのではないだろうか。10月7日(月)から始まる女子セリエAからも目が離せない。

■試合結果

コネリアーノ 3ー2 ミラノ

第1セット 20ー25
第2セット 25ー16
第3セット 21ー25
第4セット 25ー23
第5セット 15ー11