[写真]=VOLLEYBALLKING

 10月に開幕する大同生命SV.LEAGUE MEN(SVリーグ男子)で初代王者を目指す東レアローズ静岡。このオフにチームは大きく編成が変わったが、ミドルブロッカーの李博は健在だ。

 開幕が近づく中、李博がこのオフのチームの取り組みやSVリーグでの目標を教えてくれた。

――開幕3週間前の今の心境はいかがですか。

李博 いよいよ始まるのか、という前向きな気持ちです。チームも夏場みっちり練習して練習試合もしている中でいい調整ができています、そういう面で自信を持って臨める状態にいるので、そういった面も含めていよいよだなという強い思いでいます。

――阿部新監督の印象を教えていただけますか。

李博 ものすごくエネルギッシュです。多分すごく負けず嫌いで熱い反面、すごく冷静な部分もあって、冷静に人を見てその人の能力をすぐに把握したり、分析力にも長けているので、すべてを兼ね備えた監督だと思います。

――阿部新監督のもと、このオフシーズンではチームとしてどのようなことに取り組んできたのでしょうか。

李博 特にディフェンス面を鍛えました。いろいろな約束事や1人1人の役割が与えられているなかで、選手たちがその役割を果たそうとする姿勢もチームに根付いていて、あとはそれを試合で出すだけです。

――昨シーズンとはチームがガラッと変わりましたが、チームの雰囲気に変化はありましたか。

李博 もともと上も下も分け隔てなく話していてお互いに言いやすい関係で、いろんな指摘もしやすい状態だったので、そこはあまり変わらずやれているかなと思います。

――新加入のセッター、新選手との連携面の完成度はいかがですか。

李博 (新選手に対しては)言うことないです。新が来てくれた時から相当練習積み上げて、お互いに「こうしてほしい」とコミュニケーションも取って、今は本当に自信が持てる状態まで持ってこられたので、あとはそれを発揮するだけです。

――開幕も近づいていますが、チームの仕上がりはどれくらいまできていると感じますか。

李博 もう本当に90%、95%くらいは行っていると思います。あとは多少のコンビの調整だったり、守備の面の調整と、練習試合を通して試合勘を掴んでいけば、いい状態で開幕は迎えられるのかなと思っています。

――李博選手個人としては、このオフシーズンでどのような点を重視してきましたか。

李博 自分の武器が何かを考えたら、やっぱりスパイクの速さなんです。高いレベルでは自分の武器となるプレーが大切になってくるなかで、自分の場合はスパイクの速さだと思うので、その部分とどこからでも打つスパイクは新シーズンでより発揮したいです。

――新たなSVリーグで、ファンにどのようなプレーを見てほしいですか。

李博 一番見てほしいのはエネルギッシュなプレー。阿部監督もチームの闘争心やアグレッシブさを大事にされているので、自分もそういう闘争心を出して、見てくれる人に何か感じてもらいたいです。決まったプレーというわけではなく、「李さんのプレーみて元気もらいました」や「今日来てよかったです」といった声を聞きたいので、今シーズンはよりアグレッシブさを持って戦いたいです。

――改めて、今季の目標を教えてください。

李博 もちろん優勝が目標ですけど、自分は本当に一戦一戦が大事だと思っています。見に来てくれるお客さんはその日が最初で最後かもしれないので、新しくきてくれたお客さんを含め、毎試合毎試合1人1人のお客さんに向けて、アグレッシブさや向かっていく姿勢を大事に、何かを伝えられたらなという思いで、戦っていきます。

また、自身としてはチームに何かしらいい影響を与えたいなと考えています。自分がエネルギーを出してやることで、チームの士気を引き上げたり、自分が何かをすることでチームにいい影響を与えるというのは目標ですし、そうしていかないといけないと思っています。

――今シーズンはレギュラーシーズンが44試合と長いですが、開幕戦についてはどのように捉えていますか。

李博 大事すぎますね。どの大会でもやっぱり初戦は大事で、そこで1勝すると、少し肩の力が抜けるというか、余裕が出てきます。まず1勝することができれば、後々の余裕にもなるし、自分たちの自信にもなるんです。

ここで勝つか負けるかで全く違くて、その後の自分たちのメンタル的にも、結果的にも優位に進めるためには、初戦は相当大事だと思っているので、みんなでアグレッシブに行きたいなと思います。