大同生命SV.LEAGUE MENの前半戦がほぼ終了。30日と31日に東京グレートベアーズvs東レアローズ静岡の試合があるものの、2月1日に行われるSVリーグのオールスターゲーム「エムット presents SV.LEAGUE ALL STAR GAMES 2025-26 KOBE」を挟み、後半戦への戦いへと進むことになる。

 今回は前半戦の各個人スタッツでTOPに立っている5選手を解説。今シーズンのSVリーグ男子を盛り上げている選手たちを紹介します。

※各選手のデータは1月26日時点

トップスコアラー

[写真]=須田康暉

 現時点の総得点ランキング1位は、キリル・クレーツ(東レアローズ静岡/OP/ロシア)だ。546得点で首位を独走している。

 クレーツを一言で表すと「フィジカルモンスター」。高さ、パワー、スタミナが異次元だ。

 12月28日のヴォレアス北海道戦で、クレーツは47得点を記録した。パリオリンピックの時のイタリア代表戦での石川祐希が32得点でオリンピック歴代4位。そう考えるとクレーツの47得点は規格外だ。

 そんなクレーツのアタックは、分かっていても止められないのが特徴。高いトスを打つので常に2枚以上のブロックがつくが、身長210cmの高さ×パワー×徹底した奥打ちで、ブロックが何枚あっても弾き飛ばして得点する。高いトスさえあればすべてを打ち抜く大エースだ。

 ちなみに総得点ランキング2位は、ドミトリー・ムセルスキー(サントリーサンバーズ大阪/OP/ロシア)。

 クレーツとムセルスキーに共通しているのは、ブロックを無視できるフィジカルだ。ディフェンスはブロックとレシーブの2つが大きな要素だが、その内の1つを無効化できるのは大きなアドバンテージだ。

 ロシアの大砲たちのトップスコアラー争いに注目だ。


トップサーバー

[写真]=須田康暉

 11節までのサーブ効果率ランキング1位は、メルト・タンメアル(ヴォレアス北海道/OH/エストニア)だ。16.5%のサーブ効果率を記録中で、昨季トップサーバーのニミル・アブデルアジズの17.7%に迫る数値だ。

 そんなタンメアルのサーブを一言で表すと、「サーブマシン 」だ。綺麗なフォームから放たれるジャンプサーブは、機械のように精密なコントロール力でミスが無い。

 スピードサーブとショートサーブを使い分け、コートの9m×9mの穴を的確に突く。毎回サーブコースと球種に変化をつけてるのにも関わらず、サーブミス率はたったの12.5%。サーブ効果率ランキング2〜5位の4選手のミス率平均は約23%で、タンメアルはその半分ほどだ。

 敵の穴を突き続ける、機械のように正確で無慈悲なタンメアルのサーブに注目だ。

 ちなみにサーブ効果率ランキングの2位は水町泰杜(ウルフドッグス名古屋/OH)。サーブ効果率は15.1%で、12節の段階でリーグ最多の37エースを奪っているビッグサーバーだ。タンメアルとは真逆のサーブスタイルで、ミスのリスクを負って、得意コースに剛速球を叩き込む。

 タイプの異なるトップサーバー対決にも注目だ。

トップスパイカー

[写真]=金田慎平

 アタック決定率1位はエバデダン ラリー アイケー(大阪ブルテオン/MB/日本)。アタック決定率57.7%を記録中だ。

 ラリーのクイックを一言で表すと「コンパクト」。アタックフォームがシンプルなのでスパイク完了までが速い。速さに加え空中で打ち分ける技術と、レシーブを弾き飛ばす球威も兼ね備えている。

 このコンパクトクイックが、セッターのアントワーヌ・ブリザールが得意としている、速いトスによる奇襲と相性抜群だった。そのためアタック打数が伸びて、アタックランキング規定の出場セット×3倍の打数を満たす唯一のMBとなった。

 ブリザールが欺き、ラリーが技術で叩き込む。リーグトップの攻撃力を誇る名コンビに注目だ。

 ちなみにアタック決定率2位はミゲル・ロペス(大阪B/OH/キューバ)で、アタック決定率は55.1%だ。昨季も決定率55.8%の2位だった。空中で止まって見えるほどの人間離れしたジャンプ力から、パワフルにスパイクを打ちこむ。

 速さ×コンビが武器のラリーと高さ×圧倒的な個のロペスのトップスパイカー争いに注目だ。

トップブロッカー

[写真]=Photoraid

 ブロック決定本数(1セット当たり)のトップはドミトリー・ムセルスキー(サントリーサンバーズ大阪/OP/ロシア)だ。

 1セット当たり0.69本のブロックを記録。ムセルスキーのブロックを一言で表すと「絶対領域」だ。

 ネットの横幅9mの内、右半分の4.5mが彼のブロック領域だ。彼は指高が284cmもあるので、ジャンプをしなくてもネット(243cm)から腕が出る。

 ムセルスキーはクイックに1度跳んでからの、パイプやサイドへの2度跳びブロックの完成が間に合うので、彼の方へトスが上がった時はスパイカーをフリーにすることはほとんどない。

 1人で2枚以上のブロック力を誇るムセルスキーが待ち構える、ライト側4.5mの絶対領域に注目だ。

 ブロック決定本数(1セット当たり)2位はノルベルト・フベル(ウルフドッグス名古屋/MB/ポーランド)だ。

 ムセルスキーとの差はわずか0.01本で、純粋なブロック決定本数はリーグ最多の63本を記録している。フベルも指高270cmで、助走やジャンプをさほど必要としない分ブロックの完成が速いため、ネットのどこにでもブロックが生えてくる。

 今季のトップブロッカー争いは、コートの右半分が絶対領域のムセルスキーと全範囲をカバーするフベルがけん引している。


トップサーブレシーバー

[写真]=須田康暉

 12節までのサーブレシーブ成功率1位は、外崎航平(ヴォレアス北海道/リベロ/日本)だ。成功率は52.6%で、昨季トップサーブレシーバーを受賞した森愛樹の55.2%に迫る。

 外崎のサーブレシーブを一言で表すと「職人」だ。ヴォレアスはチームのサーブレシーブ成功率も45.1%とリーグトップ。サーブレシーブが得意な選手で固めているので、外崎も自分のレシーブに集中しやすい環境となっている。

 そんな中で、外崎はしっかりと成功率1位を達成。自身の守備範囲内なら120kmを超える弾丸サーブでも、変化の激しい無回転サーブでも、セッターの元へ綺麗に仕留める。

 外崎は用意された舞台で完璧に仕事を熟す、まさに職人のようなリベロだ。

 サーブレシーブ成功率2位は武田大周(東レアローズ/リベロ/日本)で、成功率は50.8%。昨季はルーキーイヤーということもあり、出場機会を多くは掴めなかったが、今季は正リベロを勝ち取った。

 外崎が自身の守備範囲を堅実に守る「静」のリベロなら、武田は味方の範囲も積極的にカバーする「動」のリベロだ。

 今季のトップサーブレシーバー争いは「静」VS「動」の対決にも注目だ。

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この記事を書いたのは

まつはす

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