31日、「エムット presents SV.LEAGUE ALL STAR GAME 2025-26 KOBE WOMEN」がGLION ARENA KOBEで開催された。8000人を超えるファンが詰めかけた夢の祭典は、山田二千華キャプテン率いる「TEAM NICHIKA」がセットカウント3-0で勝利を収め、幕を閉じた。
試合後、ファン投票上位選出で「TEAM YOSHINO」のキャプテンを務めた佐藤淑乃(NECレッドロケッツ川崎)が取材に応じた。佐藤は「負けてしまった悔しさはある」と本音を覗かせつつも、「一番はファンの方々に楽しんでもらいたいと思っていました。野中(瑠衣)選手たちが盛り上げてくれたので、楽しんでもらえたかなと思います」と、大役を終え安堵の表情を浮かべた。
今大会では自らメンバー選定も行い、控え室やイベントの時間を通じて他チームの選手とも積極的に交流したという佐藤。そんな彼女が、オールスターならではの特殊ルールの中で「最も印象に残ったシーン」として挙げたのが、NEC川崎の指揮官でもある中谷宏大監督のプレーだった。
「監督サーブ」のルールで登場した中谷監督は、サーブ後に相手チームから集中攻撃を受ける展開に。必死にボールを上げる指揮官の姿に、佐藤は「中谷監督は現役時代リベロだったので、その『リベロ魂』がすごく出ていたなと思います(笑)。実際に見られて良かったです」と、普段は見られない監督の“ガチ”なレシーブ姿を楽しんでいた。
また、ブラジル代表のロザマリア・モンチベレルに見せたリクエストも会場を沸かせた。「足のみの使用」が認められた場面で、練習時から足が器用なロザマリアに「行って!」と指示を送り、見事得点に。こうしたエンターテインメント性の高いプレーの数々に、満員のスタンドからは大きな歓声が上がった。
会場には「クルー」と呼ばれるNEC川崎ファンの姿も多く見られた。佐藤は「アウェイでも満席の中で試合ができることや、プライベートで声をかけていただく機会が増えたことで、知名度が上がったなと実感しています。個人というより、NEC川崎の選手みんなが人気なんだなと感じていて、本当にありがたいです」と感謝を口にする。
オールスターというお祭りを存分に楽しんだ佐藤。ここからは再び、リーグ戦の真剣勝負に戻ることになる。この日もらったたくさんのパワーを糧に、リーグ首位を走るNEC川崎のエースとして、後半戦もチームを明るく盛り上げてくれそうだ。




