[写真]=株式会社MIXI

 株式会社MIXIは、元バレーボール日本代表でプロビーチバレーボール選手の西村晃一氏が代表を務める株式会社ウィンズと協働し、3月14日・15日に立川で開催されるビーチバレーボール大会「DIG CUP」の映像配信において、自社開発した最新テクノロジーを導入することを発表した。

 今回の取り組みの核となるのは、現実のコート空間とバーチャルのオブジェクトを高度に融合させる「マルチカムAR」だ。複数台のカメラを切り替えて配信する環境でも、ARオブジェクトが現実のコート空間に「存在しているように見える」一貫性を保ち、カメラの視点が変わっても表示がずれにくい自然なAR表現を可能にする。ARビジュアル演出では、コート空間の奥行きを活かした立体的な構成や、選手の動き・試合展開と連動する設計を採用。マルチアングルでも試合の見やすさを保ちつつ、直感的に楽しめる演出を展開する。

 さらに、視聴者が試合の「内側」まで体感できる仕組みとして、選手のコンディションをリアルタイムで表示する機能を搭載する。選手に装着した心拍数センサーから得られるデータを画面上に提示することで、勝負どころでの緊張感や疲労度など、これまで数値化されることのなかったアスリートの生の状態を補助情報として提供する。演出と情報表示を連動させることで、試合の緊張感や見どころをより深く届ける狙いがある。

スポーツコーダー/AI得点板OCR※開発中の画面イメージ

 映像解析の面ではAI技術が全面的に導入されている。「AI得点板OCR」は会場の得点板をリアルタイムでAI画像解析し、スコアを自動で配信画面に反映する。また「AIボールトラッキング」によって激しく動くボールを自動追跡し、リプレイ時にはその軌跡を視覚化する。ARオブジェクトとボールが重なった際の前後関係(オクルージョン)も正確に認識されるため、バーチャルとリアルが混在する中でも自然な中継映像を実現した。

AIボールトラッキング※開発中の画面イメージ

 MIXIはこれまで、ローカル5Gの活用やAIによる自動編集など、スポーツの「観る楽しさ」を拡張する技術開発に注力してきた。今回のプロジェクトについて、同社の村瀨龍馬取締役は「観戦体験そのものを作り変える挑戦」であると位置づけている。IT技術によって「わかりやすさ」と「熱狂」を同時に高めることで、競技者とファン、そしてファン同士が心でつながる瞬間を創り出したいという同社の強い意図が反映された取り組みだ。また、ウィンズの西村晃一氏も、「競技の魅力をより多くの方に届けるには映像表現の進化が不可欠である」として、今回の連携がビーチバレーの新たな可能性を切り拓くことに大きな期待を寄せている。

 最新技術とビーチバレーが融合する「DIG CUP」は、U-NEXTおよびMIXI公式YouTubeチャンネル「TECH&DESIGN」にて中継される。テクノロジーの力でアップデートされる新たなスポーツエンターテインメントの形に、大きな注目が集まる。

【大会概要】
・大会名:BV.LEAGUE DIG CUP Presented by MIXI
・日程:2026年3月14日(土)・15日(日)
・会場:TACHIHI BEACH(東京都立川市泉町935)
・主催:株式会社ウィンズ、一般社団法人日本ビーチバレーボール連盟
・共催:東京都ビーチバレーボール連盟
・配信:U-NEXT、MIXI公式YouTubeチャンネル「TECH&DESIGN」