大同生命SV.LEAGUE MEN(SVリーグ男子)のレギュラーシーズンが佳境を迎えている。全44試合を戦うSVリーグ男子。上位6チームが進出するチャンピオンシップ(CS)の出場権をかけてしのぎを削る。

 全22節のうち第16節までを終えた現時点で、首位のサントリーサンバーズ大阪と2位の大阪ブルテオンがすでにCS進出を決めている一方、出場圏内の6位以内を争う戦いは熾烈なものだ。

 順位を争う上で最も重視されるのは勝率。そのため、当然ではあるが7位のクラブの最大勝ち数を上回った時点でCS進出が確定する。

 現在7位の日鉄堺BZはここまで12勝。仮に残り試合を全勝した場合シーズン24勝という結果になる。現時点で20勝を挙げている3位のウルフドッグス名古屋とジェイテクトSTINGS愛知に関しては、残り12試合で5勝すれば自力でCS進出を決めることができる。

 両チームの戦績がここまでどちらも20勝12敗ということを考えても、この2チームがCS進出を決める可能性はかなり高いだろう。

 逆に最下位のVC長野トライデンツは3勝29敗。全勝すれば15勝には届くが、CS進出は現実的に厳しいだろう。

 そうなると、CS進出の枠は残り2クラブで争うのは5チーム。今回はその5チームを解説していく。

5位 東京グレートベアーズ(17勝15敗 )

[写真]=市川雄大

 東京GBの残る試合の対戦カードは【WD名古屋→東レ静岡→日鉄堺BZ→STINGS愛知→ヴォレアス→サントリー】だ。

 東京GBは7位の日鉄堺BZ (12勝20敗)とは5勝差あるものの、残り試合で当たる対戦相手全てに今シーズンは黒星を喫しているため、油断は出来ない状況だ。

 とはいえ直近の東京GBはチームとしては好調で、「ルーキー&レジェンド」の活躍が目立っている。

 プロ歴3カ月のセッター近藤蘭丸と、プロ歴20年のOPバルトシュ・クレクのコンビだ。入団したてで先入観の無い近藤のトスが、クレクの強みである高さとパワーを引き出した。組織のバレーに明確なエースが君臨したことで安定感が増し、年明けから勝ち星を伸ばしている。

 強豪クラブを次々と撃破中の「ルーキー&レジェンド」コンビの活躍に注目だ。

6位 広島サンダーズ(14勝18敗 )

[写真]=須田康暉

 広島THの残る試合の対戦カードは【日鉄堺BZ→ヴォレアス→VC長野→サントリー→東レ→大阪B】だ。

 CS進出圏内の6位防衛に向けて最も重要な試合は、今週末に行われる7位の日鉄堺BZとの直接対決だ。2連勝が叶えば日鉄堺BZを4勝差に突き放し、2連敗すれば日鉄堺BZに勝利数で並ばれてしまう。

 その後の広島THの残りの対戦カードは下位クラブとの試合が多いため、CS進出争いは一見有利に見えるが、広島THは良くも悪くも「爆発力」のチームだ。

 武器である「サーブ&ブロック」が炸裂すれば、上位クラブを3-0で破ることもあるが、不発だと下位クラブに0-3で負けることもある不安定さが弱点だ。

 実際に直近の4節では強豪の大阪B、STINGS愛知、WD名古屋から勝利を挙げたが、広島THより下位のヴォレアスに0-3で2連敗している。

 6位防衛が懸かる大一番で「爆発力」に「安定感」を兼ね備えられるかに注目だ。

7位 日本製鉄堺ブレイザーズ(12勝20敗 )

[写真]=須田康暉

 日鉄堺BZの残る試合の対戦カードは【広島TH→STINGS愛知→東京GB→WD名古屋→大阪B→ヴォレアス】だ。

 最も重要な試合は、今週末の広島THとの一戦。繰り返しになるが、2連勝すれば勝ち星で並ぶことができる。

 広島TH戦以降も強豪クラブとの連戦が続くが、今の日鉄堺BZは「SVで一番波に乗っているチーム」と言っても過言ではない。長期間離脱していたマシュー・アンダーソンが復活し、前節は29連勝中だったサントリーに3-0の2連勝を果たした。

 日鉄堺BZはリーグ開幕前から大型補強で話題になっていたが、ようやくそのポテンシャルを発揮。一時は最下位まで転落した日鉄堺BZがCS進出を果たし、奇跡の逆転優勝という夢の展開もあるかもしれない。

8位 東レアローズ静岡(10勝22敗)

[写真]=市川雄大

 東レ静岡の残る試合の対戦カードは【サントリー→東京GB→ヴォレアス→VC長野→広島TH→WD名古屋】だ。

 6位の広島THとは4勝差で、十分にCS進出を狙える位置だ。

 その東レ静岡はCS進出を叶えるには、広島THとの対戦までに4勝差を埋めるべく勝ち星を稼いで、直接対決で広島THに勝利するが重要となる。

 だが、東レ静岡はリーグ得点王でチームの絶対的エースであるキリル・クレーツが、コンディション不良で欠場が続いてる。現在は日本人選手が主体となって奮闘中で、先日も日鉄堺BZから勝ち星を挙げ、大阪Bをフルセットまで追い詰めた。

 エース不在の中で培われた総合力に、クレーツという最大の得点源が復活した時が、東レ静岡の完成形だ。

9位 ヴォレアス北海道(9勝23敗)

[写真]=須田康暉

 ヴォレアスの残る試合の対戦カードは【VC長野→広島TH→東レ静岡→大阪B→東京GB→日鉄堺BZ】となっている。

 特に今週末からの2連戦(VC長野→広島TH)はヴォレアスにとって勝ち星を稼ぐ大きなチャンスだ。

 この2チームは、ヴォレアスが今季全勝しているチーム。VC長野には12月に3連勝(第7節&天皇杯)、広島THには先月の対戦時に2試合とも3-0で連勝している。特に現時点でCS進出圏内の広島THからは、直接勝ち星を削る貴重な機会だ。

 そんなヴォレアスは、全10チーム中1位の成功率を誇るサーブレシーブと2位の効果率を誇るサーブが強みのチーム。堅いレセプションからの全員攻撃で敵にブレイクを許さず、逆に鋭いサーブでブレイクを狙う。

 天皇杯準優勝チームの、9位からの逆転劇に期待だ。

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この記事を書いたのは

まつはす

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