[写真]=金田慎平

 埼玉上尾メディックスは10日、女子日本代表リベロの山岸あかね(33)が2024―25シーズン限りで現役引退することを発表した。クラブ公式サイトが伝えている。

 山岸は東海大学を卒業後の2012年に上尾メディックス(当時)に入団すると、埼玉上尾一筋で今季12シーズン目を迎える。2020―21シーズンからの4年間はキャプテンも務め、2022―23シーズンにはV.LEAGUE(Vリーグ)通算230試合出場を達成し、Vリーグ栄誉賞を受賞した。

 また2018年に初選出となった日本代表では、当落選を繰り返しながらも持ち前のディフェンス力や献身的にチームを支える姿を見せていた。2年ぶりに日本代表に選ばれた今年はリザーブメンバーとしてパリ2024オリンピックに帯同し、チームメイトへのドリンク作りや荷物運びなどをこなしてチームをサポートした。

 山岸はクラブを通じてコメントしている。

「いつもたくさんのご声援ありがとうございます。2024-25大同生命SV.LEAGUEをもちまして、現役を引退することを決めました。小学校1年生になる前くらいから体育館に行き、いつの間にか始めていたバレーボールをまさかここまで続けるなんて始めた頃は想像もしていないと思います」

「ここまで続けられたのも、病院を初めとしたAMG関係者、後援会の皆さん、恩師、家族、友人、ファンの皆さん、関わって下さった皆さんのお陰です。バレーボールを通してたくさんのことを学び選手としても、1人の人としても成長することができたと思っています。今まで出会ったすべての方に感謝しています」

「そして、今回こうしてリーグ前に発表させていただいたのは感謝の気持ちを少しでも多くの方に伝えたいと思ったのと、会場で少しでもプレーを見てもらえたらなと思い発表しました。チームとして結果を残せるよう最後のリーグを全力で戦い抜き、楽しいと思い始めたバレーボールを最後まで楽しみます。たくさんの応援よろしくお願いします」

 長年所属していた埼玉上尾や日本代表でチームを支え続け、若手からの信頼も厚い山岸の引退にはファンからも悲しみの声が上がっている。