14日、大同生命SV.LEAGUE WOMENの第1節GAME2が行われ、久留米アリーナでSAGA久光スプリングスとKUROBEアクアフェアリーズが対戦した。
13日に行われたGAME1ではSAGA久光がストレートで勝利していた中、SAGA久光はスタメンに、セッター(S)栄絵里香、アウトサイドヒッター(OH)に中島咲愛とグレタ・ザックマリー、ミドルブロッカー(MB)に荒木彩花と平山詩嫣、オポジット(OP)にステファニー・サムディ、リベロ(L)には西村弥菜美を起用した。
対するKUROBEはSに安田美南、OHにシュティグロート・レーナと住田帆志乃、MBに中山夏菜子と山口真季、OPに浮島杏加子、Lは依田茉衣子という布陣になった。
第1セット序盤、SAGA久光はサーブで崩し早速連続ポイントを奪うが、すぐさま追いついたKUROBE。その後も中盤から終盤までお互い譲らず点差がつかないまま拮抗した展開となる。20点目以降もサイドアウトの取り合いとなり、先にセットポイントを握ったのはKUROBE。しかしサムディの強烈なスパイクで簡単には点を渡さないSAGA久光。試合はデュースへもつれこむが、最後はブロックタッチを取り攻撃へと切り返したKUROBEの新加入シュティグロートのスパイクが決まり、24-26で1セット目はKUROBEが取る。
続く第2セットの序盤、インアウトのチャレンジが成功するなどして勢いにのるKUROBEがリードする展開に。SAGA久光はサムディのスパイクを中心に連続得点を獲得し追いつくが、サーブで乱され攻撃体勢を崩されるとスパイクミスも重なり、再びKUROBEが3点をリードとする。SAGA久光は途中出場したMB渡邊彩のブロード攻撃や、ザックマリーや中島のスパイクなどでじりじりと詰め寄るが、スパイクアウトやタッチネットのもったいないミスを重ね失点が続き、終盤7点差をつけられる。最後はSAGA久光のサーブミスで、18-25とKUROBEがセットを連取する。
後がないSAGA久光は第3セット、序盤はザックマリーや平山を中心に得点を重ねリードする。その後もサムディの強烈なサービスエースや、途中出場のOH深澤めぐみの好守備やスパイクが光り、連続ポイントが止まらない。離されたKUROBEはメンバー交代を多用し総力戦で追い上げを試みるが、SAGA久光の勢いは止まらず、あっという間に25-15と大差をつけてSAGA久光が3セット目を取り返す。
勝負の第4セット、序盤はKUROBEが一歩前に出るも、サムディの刺さるようなスパイクを中心にSAGA久光も離されまいと食らいつく。じわじわと追いつき勢いにのったSAGA久光は逆転に成功、また、アウト判定となったサムディのライン際ぎりぎりのサーブのチャレンジに成功。SAGA久光のリリーフサーバーで出たルーキーの高橋葵がサービスエースを決め、完全に流れはSAGA久光になるかと思われたが、KUROBEもブロックポイントなどで18-18の同点に追いつく。20点目以降、SAGA久光がブレイクを重ね簡単に25点を取るかに見えたが、そこからマッチポイントを2度凌いだKUROBE。しかし最後はこのセット躍動したサムディのスパイクが決まり、25-23でSAGA久光が取り、セットカウント2-2で勝負の行方は最終第5セットへ。
最終第5セット、序盤はSAGA久光が連続ポイントを重ね3点差とリードする展開に。KUROBEも負けじとブロックポイントなどで1点差まで追い上げる。取っては取られての緊迫した試合展開で12-12の同点となる中、お互い素晴らしい守備を見せラリーが続く。その中でKUROBEがコンビミス、そしてスパイクアウトと失点が続き、SAGA久光がマッチポイントを握るが、粘るKUROBEはブレイクに成功、最終セットもデュースとなる。しかし最後は2連続でSAGA久光が制し、16-14でこの試合逆転勝利を飾った。
ホームで開幕2連勝となったSAGA久光。KUROBEは2連敗となったものの、GAME1ではストレート負けを喫していたところを、GAME2では2セットを取り切りフルセットを戦う健闘を見せた。
■試合結果
SAGA久光スプリングス 3―2 KUROBEアクアフェアリーズ
第1セット 24―26
第2セット 18―25
第3セット 25―15
第4セット 25―23
第5セット 16―14