[写真]=Lega Volley Femminile

 13日にセリエA女子の第2節が行われ、日本代表のセッター関菜々巳が所属するコネリアーノがタルマッソンスと対戦した。関はスターティングメンバーとして起用されている。

 今シーズン初めてスターティングメンバーとしてコートに立った関。その第1セット序盤は少しトスが合わなかったり、相手ブロックに捕まり失点する場面が多く、4点差をつけられ、コネリアーノが追いかける展開に。そんな中で、関とチームメイトは積極的にコミュニケーションを取りお互いに声かけをする姿が見られた。すると、徐々にコネアリアーノの攻撃が決まり始め、さらにサーブで崩しブロックで仕留めるなどしてブレイクし、中盤でついに追いつき逆転に成功。20点目以降、関は2枚替えで交代し、そのままコネリアーノが逃げ切り1セット目を先取する。

 2セット目もスタートから関がコートイン。コネリアーノが序盤から得点を重ねリードする展開となる。しかしタルマッソンスの追い上げを許した中盤は拮抗し、お互いのサイドアウトの応酬で試合が進む。サービスエースを取られたことで逆転を許すが、ラリーからの切り返しを4連続で制しコネリアーノが再び前に出る。その後は勢いが止まらず得点を重ね、25-20で2セット連取する。このセットは要所での関のナイスディグも光った。

 3セット目、序盤は連続ポイントの取り合いで、点差をつけたと思ってもすぐに追いつかれる展開に。しかしタルマッソンスのサービスエースかと思われた場面でチャレンジし成功、そして直後に関のツーアタックが決まりコネリアーノが一歩前に出る。また関が2連続のサービスエースを決めさらに点差を広げる。コネリアーノが20点に乗せると2枚替えで関はベンチに下がるが、マッチポイントの場面、リリーフサーバーとして再びコートに。そして関のサーブから長いラリーを制したのはコネリアーノ。ストレート勝利で開幕2連勝を飾った。

 今シーズン初めてスタメン起用された関は、2枚替え時以外ほぼフルで出場した。時折、サーブで崩され乱れたボールをトスする際に相手コートに返ってしまうもったいないミスや、まだまだ修正する点は見られたが、サーブでの得点やディグでの貢献も光り、何よりチームメイトとコミュニケーションを取りながら笑顔で楽しそうにバレーをしている姿が印象的だった。

 コネリアーノはひとつもセットを落とすことなく、開幕2連勝。第3節では18日(金)3:30(日本時間)より、ペルージャと対戦する。

■試合結果

タルマッソンス 0―3 コネリアーノ

第1セット 23―25
第2セット 20―25
第3セット 18―25