20日、大同生命SV.LEAGUE WOMENの第2節GAME2が行われ、ヴィクトリーナ・ウインク体育館でヴィクトリーナ姫路とSAGA久光スプリングスが対戦した。

 19日に行われた第2節GAME1では、第1節でホームでの開幕2連勝を決めて勢いに乗るSAGA久光相手に、ホーム開幕戦として臨んだ姫路がフルセットの熱戦の末に勝利をもぎ取っている。

 ホームで2連勝を決めたい姫路は、スターティングメンバーにセッター(S)柴田真果、オポジット(OP)田中咲希、アウトサイドヒッター(OH)に井上愛里沙とモクシー・ チャッチュオン、ミドルブロッカー(MB)伊藤麻緒、宮部藍梨、リベロ(L)森田茉莉を起用した。

 対するSAGA久光は、Sに栄絵里香、OHに中島咲愛と深澤めぐみ、MBに荒木彩花と平山詩嫣、OPにステファニー・サムディ、Lには西村弥菜美を起用した。

 第1セット、両チームともにOHを中心としたミスの少ないバレーを展開する中、SAGA久光がサーブで攻めの姿勢を見せてわずかにリードを作る。姫路はOHの井上が軟打やインナースパイクなど多彩な攻撃を見せチームを引っ張るもMB、OPの攻撃がなかなか決まらず、最後はSAGA久光がOH中島のサービスエースでこのセットを取った。

 続く第2セット、SAGA久光のOPサムディがサーブ、スパイクで存在感を見せ、一歩前に出る。しかし姫路も、粘りのレシーブからOHの井上、チャッチュオンにボールを集め確実に得点を重ねていく。一進一退の攻防が終盤まで続き、デュースへもつれ込む。最後までサイドアウトが続く展開となったが、MBの宮部がスパイクを決め続け、26ー24で姫路がこのセットを取り切った。

 第3セットは第2セットの勢いそのままに、姫路が井上、チャッチュオンのパワフルなスパイクで得点を重ねるが、SAGA久光は途中出場のOH北窓絢音が安定したレセプションとスパイクを見せて勢いをつける。OPのサムディ、MBの平山が決定率の高いスパイクを見せ、SAGA久光が先にセットポイントを握るも、ホームの大歓声を背に勢いに乗って逆転し、姫路が26ー24でこのセットも連取した。

 第4セット、両者粘りのレシーブで見ごたえのあるラリーを見せ、拮抗した展開が続く。SAGA久光はサイド陣に積極的にトスを集めるのに対し、姫路は的を絞らせない攻撃でブロックを分散させていく。その後も、SAGA久光のサイド陣を存分に生かした攻撃、姫路のクイックやツーアタックなど絡めた多彩な攻撃が繰り広げられ、またしてもデュースにもつれ込んだ。30点を超える激戦となったが、最後は井上にミスが出てしまい31ー33でSAGA久光がこのセットを取り、GAME1と同じくフルセットの試合となった。

 勝負の第5セット、SAGA久光のサムディが、序盤からフルセットの疲れを感じさせない圧巻のプレーを見せる。MBの平山もブロックで存在感を見せ、逆に姫路は今まで決まっていたセンター戦がなかなか通らなくなってしまう。高さとパワーで上回るSAGA久光が主導権を握ったが、姫路は井上にトスを集めると集められたトスを全て決めきる圧巻のプレーを見せ追いつくと、またもデュースへ。両チームエースの打ち合いが続き、最後はチャッチュオンがブロックアウトを決め、大激戦の軍配は姫路に上がった。

 全員バレーを展開し、激戦の末にホームでの開幕2連勝を見事に決めた姫路。SAGA久光もサムディを中心とした攻めのバレーで善戦するも、悔しい敗戦となった。

■試合結果

ヴィクトリーナ姫路 3―2 SAGA久光スプリングス

第1セット 17―25
第2セット 26―24
第3セット 26―24
第4セット 31―33
第5セット 17―15