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 大同生命SV.LEAGUE WOMENの第3週GAME2が27日(日)に行われ、パナソニックアリーナにて大阪マーヴェラスとSAGA久光スプリングスが対戦した。

 26日に行われたGAME1ではホームの大阪MVがストレート勝利を収めた第3週。一夜明けた27日、ホーム戦でSVリーグ女子開幕4連勝目を狙う大阪MVと、26日に行われたGAME1の悔しい敗戦から第1週ぶりの勝利を狙うSAGA久光の第3週GAME2が行われた。

 大阪MVはアウトサイドヒッター(OH)に志摩美古都とパリ2024オリンピックに出場した林琴奈、ミドルブロッカー(MB)に小川愛里奈と今年日本国籍を取得した蓑輪幸、セッター(S)に東美奈、オポジット(OP)にベルギー出身のリセ・ファンヘッケ、リベロ(L)に西崎愛菜をスタメンに起用し、第3週GAME1からOHをキャプテンの田中瑞稀から志摩に変更した選出となった。

 対するSAGA久光はOHに中島咲愛とハンガリー出身のグレタ・ザックマリー、MBに平山詩嫣と渡邊彩、Sに栄絵里香、OPに長岡望悠、Lに西村弥菜美をスタメンに起用。第3週GAME1からOPをアメリカ出身のステファニー・サムディから元女子日本代表のサウスポー長岡に変更した布陣で挑んだ。

 第1セットは東の多彩なトスとスパイカー陣の緩急をつけた攻撃で得点する大阪MVが先行する入りとなった。栄のサーブを起点に長岡のスパイクでSAGA久光が点差を縮めて入った中盤は、高い守備力と丁寧な繋ぎでSAGA久光にディフェンスでプレッシャーを与える大阪MVが再びリードを広げ始める。終盤に差し掛かる場面、渡邊のサービスエースや高橋葵のスーパーレシーブから得点に繋げてSAGA久光も食い下がるが、リードする状況でも積極的に選手交代を行い、変わって入った選手が役割を果たした大阪MVが第1セットを先取する。

 第2セットは序盤、MBを積極的に使い、ディフェンスにも粘りが出始めたSAGA久光がリードする展開となった。しかし流れがSAGA久光に傾いた場面でも自分たちのバレーを崩さない大阪MVがすかさず同点に追いつき、中盤に入る。長岡のサービスエースや大阪MVのファンヘッケのスパイク決定率が下がったことでSAGA久光が再び流れを掴み、点差を広げる。一時同点となる場面もあったが、ザックマリーのスパイクで長いラリーを制したSAGA久光の流れで終盤に入ると、大阪MVのブロックに苦しみながらも、長岡のサーブやサイドの攻撃を軸に得点を重ねたSAGA久光が第2セットを奪い返す。

 第3セットは開始から互いに高いディフェンス力で長いラリーが続く中、スパイクアウトによる失点が目立つSAGA久光に対し、大阪MVが安定した攻撃や林のサービスエースで得点し、先行する。中盤はファンヘッケを中心とした攻撃とディフェンス力でSAGA久光にプレッシャーをかける大阪MVが点差を広げ、流れを掴む。しかし終盤、SAGA久光も負けじとサーブやブロックを起点に追い上げを見せ、デュースにもつれ込むと、互いにセットポイントを奪い合いながら最後はSAGA久光のスパイクがアウトになり大阪MVが長い戦いを制し、第3セットを取り切る。

 OHを志摩から田中瑞稀へ、MBを小川から大山遼へ変更して始まった第3セットは両チーム共にサーブが機能する中でも、ブロックでワンタッチを取り、攻撃から得点に繋げる大阪MVがリードする入りとなる。変わって入った大山がサービスエースを決め、流れに乗る大阪MVがリードを広げ、入った中盤も東の冴えたトスワークとそれに応えるスパイカー陣が得点を重ね、リードを保つ。終盤、2セットを奪われ後がないSAGA久光が長岡のスパイクを起点に追い上げを見せ、同点に追いつくも、林の好ディフェンスやキャプテン田中の安定したプレーで逆転を許さなかった大阪MVが最後は蓑輪のネットインサーブで第4セットを取り、セットカウント3ー1で勝利を収める。

 流れが掴めそうな場面でも落ち着きを見せ、試合を通して東の冴えたトスワークや攻守の安定が光った大阪MVに軍配が上がる結果となった。大阪MVの次戦は11月2日(土)にあいづ総合体育館にてデンソーエアリービーズとのアウェー戦、SAGA久光の次戦は11月2日(土)に川崎市とどろきアリーナにてNECレッドロケッツ川崎とのアウェー戦となっている。

■試合結果

大阪マーヴェラス 3ー1 SAGA久光スプリングス

第1セット 25―18
第2セット 23―25
第3セット 30―28
第4セット 25―22