27日から28日にかけてイタリアのセリエA女子の第4節の試合が行われた。
今シーズンのセリエA女子には、日本代表で活躍するノヴァーラのアウトサイドヒッター(OH)石川真佑、コネリアーノのセッター(S)関菜々巳、ミラノのリベロ(L)福留慧美が所属している。
石川のノヴァーラはローマと対戦。1セット目序盤は一進一退の攻防が続くが、中盤ローマの守備からの攻撃の切り返しに対応できず連続ポイントを奪われ、ノヴァーラは追いかける展開に。その差を詰められずに終盤に突入するが、石川のラインいっぱいの2連続サービスエースを含むブレイクで逆転に成功し、そのままの勢いで1セット目を逆転勝利で先取する。
2セット目も一度はリードを許すものの、逆転に成功しその勢いのままセットを取る。3セット目は終始リードを保ったノヴァーラが大差をつけながら試合を進め、ストレートで勝利する。石川は17得点を決めMVPに選出された。
関のコネリアーノはベルガモと対戦。1、2セット目はコネリアーノが圧倒しベルガモを寄せつけず、大差でセットを取る。関はどちらのセットも終盤に2枚替えで途中出場し、得意のサーブで相手のレセプションを崩し、チームにブレイクをもたらした。
3セット目はベルガモが意地を見せリードする展開に。関は劣勢の場面でコートに入り、チームは逆転に成功。20点目以降、ベルガモも負けじとブロックポイントなどで追い上げを見せるが、最後はコネリアーノが逃げ切る形でストレート勝利となった。関は3セット目はマッチポイントのシーンでベンチに戻ったが、すべてのセットでリリーフサーバーとして途中起用され、1、2セット目は交代からセットの最後までコートに立ちチームに貢献した。
福留が所属するミラノはクーネオと対戦し、第3節ノヴァーラ戦に続くフルセットの激戦となった。福留は先発起用でフル出場し、安定したレセプションとディグ、ブロックフォロー、サーブレシーブが乱れた際の丁寧な2段トスの供給などでチームに貢献している。
試合は、1セット目を落としたミラノが2、3セット目を大差で奪うが、4セット目を再び落とし、勝負の行方は5セット目までもつれる。序盤に連続ポイントでリードしたミラノがそのまま勝ち切り、激戦を制した。
第4節は日本人選手が在籍する3チームがすべて白星を飾った。ここまで5試合を終えたコネリアーノは5連勝、ミラノが4勝1敗、4試合を終えたノヴァーラは3勝1敗としている。
次戦の第5節では、ノヴァーラがクーネオと31日(木)4:30に対戦、ミラノは同日同時刻にフィレンツェと、コネリアーノは同日4:45からヴォッレフォリアと対戦する。
■試合結果
・石川真佑(ノヴァーラ)
vsローマ(〇3-0)
先発出場
・関菜々巳(コネリアーノ)
vsベルガモ(〇3-0)
途中出場
・福留慧美(ミラノ)
vsクーネオ(〇3-2)
先発出場