8日、セリエA第10節が日程の関係で前倒しで行われ、大塚達宣が所属するミラノと垂水優芽が所属するチステルナが対戦した。
2人は洛南高校時代の同級生で、お互いに初の海外挑戦となった今シーズン。リーグ初の対戦となったが、大塚、垂水ともにスターティングメンバ―からは外れてのスタートとなった。
1セット目、中盤まで一進一退の攻防が続く。3連続ポイントで先に20点目にのせたのはチステルナだったが、ミラノも連続ポイントを奪い、20点目以降は取っては取られる展開となり、デュースにもつれ込む。お互いにセットポイントを握っては握り返され、どちらがこのセットの勝利を掴み切れるかという攻防の中、ミラノが攻めの強いサーブでチステルナのレセプションを崩しスパイクミスを誘った得点で一歩前に出ると、最後はディグからの切り返しの攻撃が決まり、ミラノが1セット目を先取した。
続く2セット目、序盤と中盤にチステルナが5連続ポイントを奪い、優位に試合を進める。要所で連続ポイントを取り、じりじりと詰め寄るミラノは20点目以降についに1点差まで追いつく。そこからはまたしても両者2点差をつけられずにデュースに突入。連続してデュースでセットを落とすわけにいかないチステルナが渾身のサービスエースで一歩前に出る。強烈なブロックアウトでセットポイントを握り、最後はミラノのスパイクミスとなりチステルナが2セット目を取り返す。
3セット目、中盤まで点差がつかずに進むが、先に前に出たのはミラノ。連続ポイントで4点差をつけるとその勢いで20点目以降再び5連続ポイントを奪いそのまま危なげなくこのセットを取り、ミラノが勝利に王手をかける。
勝負の第4セット目、負けられないチステルナはスタートから強いサーブでミラノのレセプションを崩すと5連続ポイントを奪い、0-5とする。この劣勢の場面でミラノはヤシヌ・ルアティに変えて大塚がコートイン。入って早々強いサーブで狙われる大塚だったが、安定のレシーブを見せミラノは久々に気持ちよくスパイクが決まり得点、その直後にも大塚の緩いサーブでチステルナを崩し、連続得点に貢献する。大塚が入ったことで守備が安定し始めたミラノはじりじりと点差を詰め、9-9と序盤に追いつく。その後は一進一退で点差がつかずに試合が進み、大塚は要所で強烈なスパイクへのディグを成功させるなどして継続して守備での存在感を見せる。終盤、23-23の場面でルアティが大塚に代わってコートイン。譲らない両チームの戦いは今試合3度目のデュースにもつれるが、ミラノのセッター、ポッロがサービスエースを決めると、最後はレセプションが崩れたチステルナのスパイクがアウトになり、ミラノがこのデュースを制し、3-1で勝利を手にした。
大塚は4セット目の劣勢の場面で出場すると攻撃面では振るわなかったが、安定のレセプションを光らせ、要所でのディグでも貢献しチームの守備を安定させる働きで3-1の勝利に貢献した。垂水は残念ながら今試合は出場機会がなく、大塚との洛南対決はお預けとなった。
この試合を終え、ミラノは3勝4敗、チステルナは1勝6敗の成績となった。両チームともに現時点で負け越しているが、まだ先は長いリーグ戦、2人の今後の試合での出場とチームの勝利に期待したい。次戦、ミラノは10日(日)2:00にグロッタッツォリーナと、チステルナは11日(火)2:00にモデナと対戦する。
■試合結果
ミラノ 3ー1 チステルナ
第1セット 29ー27
第2セット 27ー29
第3セット 25ー17
第4セット 28-26