6日から8日にかけて、欧州バレーボール連盟(CEV)が開催する女子チャンピオンズリーグ(WCL)のリーグラウンド第1節が行われた。
ヨーロッパの各国リーグの上位チームが集うWCL。リーグラウンドはグループAからEまでの5グループ各4チームに振り分けられ、ホームアンドアウェー方式の2回総当りで争う。各組の2位チームと3位チームの最上位1チームがプレーオフに出場し、その勝者が各組の1位チームが待つ準々決勝へと駒を進めていく。
2024―25シーズンのWCLにはイタリアのセリエA女子でプレーする関菜々巳(コネリアーノ)と福留慧美(ミラノ)が参加しており、リーグラウンドではコネリアーノがグループA、ミラノがグループCに分けられている。
そのコネリアーノは8日にクロアチアのムラドストと初戦を戦い、関はスタメンセッターとしてコートに立った。1セット目序盤から中盤にかけてはリードを広げ優位に試合を進めていたが、終盤に7連続ポイントで追い上げられ、逆転を許す。関のサービスエースで同点に追いつくも、先にセットポイントを握られたコネリアーノだったが、24-24の場面から3連続得点でデュースを制し、1セット目を先取した。
2セット目は圧倒的な強さを見せつけたコネリアーノが瞬く間に25-10でセットを連取する。3セット目もサーブで崩し相手に思うような攻撃をさせないコネリアーノが連続得点を重ね、25-13と大差をつけてストレート勝利を収めた。今試合ではガビやシュテイなどの主力選手は休ませ臨んだコネリアーノ。関はすべてのセットでコートに立ち、サイドを軸に、しかしミドルも要所で使う多彩なトスを配球。また効果率の高いサーブや守備でもチームに貢献した。
一方の福留所属のミラノは、ポルトガルのFCポルトと対戦。福留はスターティングメンバーから外れたが、チームは第1セット序盤、脅威の7連続ポイントを奪うとその後も連続ポイントを重ね、危なげなく25-15でセットを先取する。2セット目は序盤から中盤にかけて相手にリードを許すが、5連続ポイントで逆転。20点目以降は一進一退の攻防でデュースにもつれ込むが、最後はミラノがブレイクし27-25でセットを連取する。
3セット目はミラノが一歩前に出る展開で試合が進み、相手も点差をつけられまいと中盤まで食らいつくが、終盤ミラノが7連続ポイントで一気に20点台にのせ、そのままの勢いで25-17と大差をつけてストレートでの勝利を飾った。
両チームともストレートで勝利を飾ったWCL初戦。セリエAのリーグ戦も戦いながらの、来年まで続く長い戦いとなり、今後もチーム総力戦で挑むことになるだろう。
次戦のリーグラウンド第2節では、13日(水)2:00にコネリアーノがブルガリアのマリツァ・プロブディフと、ミラノがスロベニアのカルシット・カムニークと対戦する。