24日にセリエA女子の第9節が行われ、石川真佑が所属するノヴァーラがホームのパラ・イゴールでタルマッソンスと対戦した。
第8節終了時点で6勝2敗で4位につけるノヴァ―ラは、ここまで1勝7敗のタルマッソンスと対戦。第4節のローマ戦ではMVPを獲得するなど、チームの主力選手として活躍を見せる石川は今試合でもスタメンに起用された。
そんな第1セットは、トランジションからブレイクに成功したノヴァ―ラが先行する入りとなった。石川も自らのレセプションから相手のスキを突いたロールショットなどで得点。ブロックポイントでリードを広げ、流れに乗るノヴァ―ラだったが、中盤、相手のブロックポイントで逆転を許してしまう。一時リードを奪い返したノヴァ―ラだったが、最後は石川のスパイクがアウトとなり、第1セットを先取される。石川も相手のサーブやブロックに苦しむ様子を見せた。
第2セットは序盤、サーブとブロックの光るノヴァ―ラが大きくリードを奪う。石川もサービスエースや難しい2段トスをブロックアウトで決め、チームの勢いを加速させた。中盤、長いラリーを何度も制し、完全に流れを掴んだノヴァ―ラは最大11点差をつけてリードを保つと、石川もインナースパイクや相手ブロックを利用したプッシュ、サービスエースを決めてリードを広げ、20点目に乗せる。終盤も流れは変わらず、ノヴァ―ラが第2セットを取り返す。
第3セットは、入りから相手のディフェンスに粘りが出始め、一進一退の攻防となった。中盤は打数の上がった石川も期待に応えるように得点を重ね、ノヴァ―ラがリードを奪う。一時、相手に逆転を許したノヴァ―ラだったが、終盤にかけて多彩な攻撃で得点。石川もパンケーキレシーブやバックアタックでチームに貢献し、第3セットをノヴァ―ラが取り切る。
第4セットは相手にブロックを利用され、リードを許す入りとなった。石川はサーブで狙われる中で安定したレセプションを見せるも相手のトータルディフェンスが機能し、点差を縮められない。中盤に入ると、決定率が下がり始めた石川を交代させるも、点差が縮まなかったノヴァ―ラは13-17の場面で石川を再びコートイン。しかし石川含めミスの多いノヴァ―ラは、相手が20点に到達するころには点差を7点に広げられてしまう。ディフェンスから完全に流れを握られたノヴァ―ラは大差で第4セットを落とす。
迎えた第5セットは序盤、第4セットを引きずってかミスの多いノヴァ―ラは相手にリードを奪われる。しかしロングラリーを制し、流れを引き寄せたノヴァ―ラは、ここまでスパイク決定率の下がっていた石川が連続でブロックアウトを決めて、点差を詰め寄る。その後サービスエースとブロックポイントで逆転に成功したノヴァ―ラは、先にマッチポイントを握るが相手も食い下がり、デュースに持ち込まれる。相手にマッチポイントを握り返される場面もあったノヴァ―ラだったが、最後はブロックポイントでフルセットの激闘を制した。
相手にディフェンスでプレッシャーをかけられたところからミスが増え苦しんだノヴァ―ラだったが、第5セット中盤から巻き返しを見せて勝利し、今季7勝目を飾った。
一時はスパイク決定率が下がり交代する場面もあった石川だったが、第5セットでは重要な場面でトスを託され、試合を通してチーム2位タイの16得点を獲得した。ノヴァ―ラは次戦、第10節で12月2日(月)2:00からここまでセリエA女子開幕以降、無敗の10連勝で首位に立っている関菜々巳所属のコネリアーノと対戦する。
■試合結果
ノヴァ―ラ 3―2 タルマッソンス
第1セット 23―25
第2セット 25―12
第3セット 25―21
第4セット 15―25
第5セット 18―16