今シーズンからセリエAのコネリアーノに移籍し、海外に挑戦している女子日本代表セッターの関菜々巳が、12日に行われた女子チャンピオンズリーグ(WCL)、マリツァ・プロブディフ戦後のインタビューの裏側を教えてくれた。
セリエA女子でここまで開幕10連勝と圧倒的な強さを誇るコネリアーノで2番手のセッターとしてプレーしている関。リーグ戦ではリリーフサーバーとして起用されることが多いが、12日に行われたWCLのリーグラウンド第2節マリツァ・プロブディフ戦では先発で起用されると、フル出場してチームのストレート勝利に貢献。試合のMVPにも選ばれていた。
だが、試合後にMVPが対応するインタビューではまさかの通訳なしで対応することに。途中で英語で上手く言葉が出てこず詰まった時に、チームメイトで女子イタリア代表リベロのモニカ・デジェンナーロが駆け付け助けるという、何とも微笑ましいシーンがあった。
関は、28日に行われたリーグラウンド第3節のジェシュフ戦後にインタビューに応じ、その真相を教えてくれた。
「『インタビューだよ』と言われて、『いや、できないできない』みたいな感じだったんですけど、『いやしなきゃダメだよ』と言われて…。」
「モニ(デジェンナーロ)が『私がここにいてあげるから』みたいな感じで言ってくれて、(インタビューを)答えに行ったんですけど詰まって…私が(モニに)目くばせしてたら助けに来てくれて。いつも本当にみんなに助けてもらってます」
また、そんな優しいチームメイトたちには普段から助けてもらっているといい、言葉の壁がありつつもチームメイトとは良好な関係を築いているようだ。
「私がなかなか言葉が話せないので、もっともっと深い会話がしたくてもできていない状況ではあるんですけど、みんなすごく温かく受け入れてくれて、私が何か話そうとしたら聞いてくれる。みんなに本当に助けてもらいながら、ちょっとずつですけど良い関係性が作れているかなと思います」
チームメイトたちの支えを受けながら海外挑戦1年目のシーズンを過ごしている関。さらなる活躍にも期待がかかる。
取材:トシキ