[写真]=トシキ

 2024-25シーズン、初の海外挑戦でセリエAのミラノに移籍した日本代表の大塚達宣。しかしリーグ開幕後、なかなか彼のプレーを見ることができなかった。ようやくコートに立ったのは、開幕から約1ヵ月経った10月末。それからのリーグ戦では途中出場でプレーを重ね、チャンピオンズリーグ初戦では今シーズン公式戦初のスタメン起用で12得点の活躍を見せていた。

 いよいよ今シーズンも折り返し地点を迎えようかという今、大塚に話を聞くことができた。

 大塚を開幕前から苦しめていたのは腹筋の負傷だったという。「シーズン開幕直前に腹筋の肉離れをしてしまって、なかなか自分がプレーできない期間も続いて、やっとプレーできるようになって、また少し痛みが出て…みたいな感じで。なかなか思うようにプレーができていない時間も長いんですけど…」と、なかなか万全のコンディションでプレーできていない日々を振り返った。

 しかしその中で、「そういうのも無駄に感じる日はなかったですし、自分をもっともっと100%に近づけることもそうですけど、それ以上にせっかくこのイタリアに来ているので、たくさんのことをもっともっと吸収してやろうという気持ちは強いです。その気持ちは毎日持って練習にも取り組んでいるので、あとはもう自分が今できる100%に近づける必要はあると思うので、そこをもっともっとやっていきたいなと思います」と話し、自身の強い思いを話した。

 そして、これからのシーズン後半戦に向けての個人的な目標についても聞かせてくれた。

 「後半はまずケガなく、自分が100%のパフォーマンスが出せる状況を普段の練習から作って、コートに立てる時間をどんどん長くしていきたいという気持ちはすごく強いです。特に後半は大事な試合も多くなりますし、前半はイタリアのリーグだけで週に1試合というのがベースでしたけど、今は週に2試合が普通になってきていて、チームで戦っていく必要があると思うので、そこの一員としてしっかりプレーで貢献できるようにやっていきたいなと思います」

 シーズン後半戦、100%のコンディションでコートに立ち、チームの勝利に向かって全力でプレーする大塚の姿が見られることに期待したい。

取材:トシキ