[写真]=Lega Volley ※写真は以前の試合のもの

 セリエA第11節が日本時間の8日に行われ、石川祐希が所属するペルージャはピアチェンツァと対戦し、3ー2(25ー19、25ー23、22ー25、17ー25、15-9)でフルセットの戦いを制した。これで11連勝としたペルージャは開幕からの無敗記録をさらに伸ばしている。

 その第11節、石川はベンチからのスタートとなった。第1セット、カミル・セメニウクの強烈なサービスエースからスタート。序盤に点差をつけるかと思われたが、すぐにピアチェンツァも連続ポイントを取り返し、さらにブレイクを許しペルージャが追いかける展開に。しかし中盤の連続ポイントで逆転、そして終盤の6連続ポイントで一気にこのセットをペルージャが先取する。続く第2セットは序盤からペルージャが要所でブレイクを重ね、大幅にリードする展開に。終盤その差を詰められ追い上げられるも、逃げ切る形でペルージャが2セット目も連取する。

 そして第3セット、序盤からピアチェンツァの勢いに押され、6-10とされた劣勢の場面で石川がコートイン。交代して最初のサーブで強烈なエースを決め、流れを引き寄せる。二度目のサーブでも相手を崩しチャンスボールが返ってきたが、ペルージャのコンビが合わず失点、悔しい表情を見せる。流れを掴み逆転を狙いたいペルージャだが、相手セッターのアントワーヌ・ブリザールの強烈なサーブで失点するなど、なかなかチャンスを掴み切れない。石川は相手のスパイクをディグしそのまま苦しい体勢からスパイクを決め切るなどして得点を重ねるが、リードを保ったピアチェンツァがこのセットを取り返す。

 4セット目も、石川はスタートからコートに立つが、3セット目をとったピアチェンツァの勢いに苦しみ、序盤から連続ポイントを許し大差をつけられる。ペルージャは中盤以降もその点差を詰めることができず、17-25の大差でこのセットも落とし、勝負はフルセットへもつれ込む。

 注目の5セット目も石川はスタートからの起用。1点目からオレク・プロトニツキのサービスエースでスタートするが、ピアチェンツァも負けじとロベルランディ・シモンがまさかの2連続サービスエースで得点し、両者サーブの殴り合いとなる。ディグからの切り返しで石川のスパイクが決まりブレイクに成功すると、そこから両者点の取り合いで拮抗した展開となる。しかしそれを破ったのはプロトニツキのサービスエース。このポイントでペルージャが9-8と一歩前に出ると、怒涛の4連続ポイントで一気に勝利に近づける。そして石川のバックアタックで13点目、続いて石川のブロックポイントでマッチポイントを握る。最後は今試合なかなか気持ちよくスパイクを決め切れていなかったアグスティン・ロセルのミドル攻撃で締めくくり、フルセットをペルージャが制した。

 次戦、ペルージャは16日(月)2:00から、第11節を終え7勝4敗とし4位につけるヴェローナと対戦する。

■試合結果

ペルージャ 3ー2 ピアチェンツァ

第1セット 25ー19
第2セット 25ー23
第3セット 22ー25
第4セット 17ー25
第5セット 15ー9