[写真]=Lega Pallavolo

 8日から9日にかけて、セリエA男子の第11節が行われた。

 今シーズンのセリエA男子には、日本代表で活躍するペルージャのアウトサイドヒッター(OH)石川祐希、ミラノのOH大塚達宣に加え、大阪ブルテオンからチステルナにレンタル中のOH垂水優芽が在籍している。

 開幕10連勝中の石川所属のペルージャは、これまで7勝3敗のピアチェンツァと対戦。石川はベンチスタートで、ペルージャは1、2セット目を連取するが、3セット目は序盤からリードを許し、劣勢の場面で石川がコートイン。すぐにサービスエースを炸裂させチームに流れをもたらすも、その点差を詰めることができず3セット目はピアチェンツァに取り返される。4セット目も石川はスタートからコートに立つが、ペルージャはピアチェンツァの勢いを止めることができず、このセットも落としフルセットの勝負となる。

 注目の最終セットも石川はスタートからの起用。中盤まで一進一退の攻防が続くが、ペルージャはサービスエースを皮切りに連続ポイントを奪い、流れを一気に手繰り寄せる。そして石川のブロックポイントでマッチポイントを握ったペルージャが最後はミドルからの攻撃を決めて勝利、フルセットを制して11連勝とした。

 一方、第10節を終え5勝5敗のミラノは勝ち越しをかけて同じく5勝5敗としているモデナと対戦。大塚はベンチからのスタートとなった。第1セットは序盤に連続ポイントをとったミラノが前に出る。その後も要所でブレイクを重ねたミラノがリードを保ち、1セット目を先取。2セット目も序盤に点差をつけたミラノ優勢で試合が進み、終盤モデナも連続ポイントで詰め寄るが、追いつくことはできずミラノが2セット目も連取。

 そして3セット目、序盤からリードしていたものの中盤で逆転を許したミラノは2点差をつけられた場面で大塚がコートイン。緩いサーブで相手のリズムを崩しブレイクに成功、また2本目は強いサーブで相手レセプションを崩し、緩急をつけた効果的なサーブを放つ。追いつきたいミラノだったがその差を詰められずに最後は2連続でサービスエースを取られ、このセットを落とす。勝負の4セット目も序盤ミラノのリードで進むが、中盤連続ポイントを許し同点に追いつかれた場面で再び大塚がコートイン。吸い込みのスパイクで1得点を挙げるが、その後得点を重ねることができず、再びベンチへ下がる。しかしチームは終盤に連続ポイントを重ね25-20で勝ち切り、6勝目を挙げ勝ち越しに成功した。

 これまで4勝6敗としているチステルナは、3勝7敗のモンツァと対戦。垂水はベンチスタートとなった。1セット目を先取するも、2セット目を取り返されたチステルナは、3セット目を取り切り勝利に王手をかける。ストレートで勝利といきたかったチステルナだが、3セット目はモンツァが意地を見せ取り返す。続く4セット目は終盤まで一進一退の攻防が続き、デュースへもつれる。最後はチステルナがブレイクを成功させ、30-28でこのセットを取り切った。今試合も垂水の出場はなかったが、チームは勝利を挙げ、5勝目を挙げた。

次戦の第11節では、ペルージャは16日(月)2:00からヴェローナと、ミラノは16日(月)0:00からターラントと、チステルナは16日(月)2:00よりトレンティーノと対戦する。

■試合結果

・石川祐希(ペルージャ)
vsピアチェンツァ(〇3-2)
途中出場し12得点

・大塚達宣(ミラノ)
vsモデナ(〇3-1)
途中出場で1得点

・垂水優芽(チステルナ)
vsモンツァ(〇3-1)
出場なし