令和6年度皇后杯 全日本バレーボール選手権大会 ファイナルラウンド準々決勝が14日にAsueアリーナ大阪で行われた。
Dコート第1試合は、1回戦、2回戦ともにフルセットの末格上相手に勝利を収めた筑波大学と、2回戦で東レアローズ滋賀と激闘の末白星をあげた岡山シーガルズのカードで行われた。
筑波大学はオポジット(OP)に門田湖都、アウトサイドヒッター(OH)に阿部明音、瀧澤凛乃、ミドルブロッカー(MB)に本田凛、田代澪、セッター(S)は熊谷仁依奈、Lに中村悠と井上凛香を起用。
一方の岡山シーガルズは、OPに山城愛心、OHに中本柚朱と金田修佳、Sに濱田真友、MBに田口絢佳と長瀬そら、Lに城戸陽菜を起用した。
第1セットは序盤から互いに攻め合い、点を取りあう展開が続いた。筑波大がOHの阿部の得点で1点をリードしてテクニカルタイムアウトを迎えたものの、そのリードを広げられないまま中盤へと向かった。その展開を先に抜け出したのは岡山だったが、筑波大も食らいつき再び同点とすると、田代のサーブで相手を崩し今度は筑波大が一歩前に出た。互いに20点台に乗せたあとも大きな点差がつかないままゲームが進みデュースとなったが、最後は阿部のスパイクが決まり、第1セットは筑波大が奪った。
第2セット、先にリードを奪ったのは岡山だった。5ー3と2点リードするとそのままゲームを進めるかと思われたが、すぐに追いついた筑波大は阿部のサービスエースで逆転し、突き放しにかかる。昨日の勝利の勢いそのまま、再び格上相手に全日本バレーボール大学女子選手権大会(全日本インカレ女子)女王の強さを見せるかと思われたが、岡山もそうはさせない。中盤にかけて点差を6点にまで広げた岡山は、小松原のサービスエースでセットポイントを取り切り、このセットを奪い返した。
第3セットはファーストポイントから長いラリーとなった。粘り強さを見せた筑波大が5連続得点で前に出ると、流れは完全に筑波大かと思われたものの、岡山も離されまいと様々な攻撃を仕掛け、11ー11と追いつく。その後リズムを掴んだ岡山が前に出たものの、堅い守備を見せる筑波大は幾度も攻撃に繋げ、19ー17と再びリードする展開に。しかしながら終盤にかけて3点をリードした岡山が逃げ切り、このセットも連取した。
続く第4セット、7ー0と岡山が大幅にリードする試合運びとなった。その後もリードを広げ一時8点差となったものの、筑波大も追い上げ徐々に点差を縮めていく。16ー17と1点差まで追い上げると、18ー18の場面でついにその背中を捕らえる。その後も取っては取られが続き手に汗握る展開となったものの、最後は門田のスパイクがアウトになり岡山がこのセットを奪った。
拮抗した戦いを勝ち切ったのは、リードを奪われても攻め続けた岡山となった。今試合で勝利した岡山は、このあと行われるデンソーエアリービーズとヴィクトリーナ姫路の勝者と、15日(日)12:00より準決勝を戦う。
■試合結果
筑波大学 1ー3 岡山シーガルズ
第1セット 28ー26
第2セット 25ー17
第3セット 21ー25
第4セット 24ー26