[写真]=CEV

 20日、欧州バレーボール連盟(CEV)が開催する欧州チャンピオンズリーグ(CL)のリーグラウンド第4節が行われ、石川祐希が所属するペルージャはホームで、フランスのサンナゼールと対戦した。

 これまでの3戦、ペルージャはすべてストレート勝利の全勝中。対するサンナゼールは2勝1敗で2位につけている。第2節のサンナゼールのホーム戦では石川の出場はなかったが、今試合ではスタートからの起用となった。

 その第1セット、ペルージャは強いサーブで相手を攻め、序盤からブレイクを重ね点差を引き離していく。石川は強烈なスパイクをストレート、クロスに打ち分け、またブロックアウトをとるなどして得点を重ねていく。また相手のレセプションを崩す効果的なサーブを放つ。このセットは始終リードを保ったペルージャが25-21で先取する。

 続く第2セットは一進一退の攻防が続く。中盤、ペルージャが4連続得点をあげ一歩前に出るも束の間、サンナゼールも負けじと連続ポイントを奪い追いつかれる。そして石川のレセプションが乱され、相手のチャンスで返ったボールをコートに落とされ1点ビハインドとなるが、ペルージャはすぐさま守備からの切り返しでブレイクに成功、先に20点にのせる。石川はサーブで相手を崩したボールを自身のバックアタックで決め切り、20点目以降のブレイクにも貢献、ペルージャが25-23で逃げ切りセットを連取する。

 そして第3セット、序盤5連続ポイントを奪いリードするペルージャだったが、その後相手に要所でブレイクを重ねられ、10-10に追いつかれる。そこからサイドアウトの応酬が続き、石川は強いサーブで狙われ体制を崩しながらも丁寧なレセプションを見せ、直後に自身で決め切るなど攻撃も重ねる。また2段トスで味方に決めさせる場面も見られた。終盤まで拮抗した展開が続くが、20点目以降に3連続ポイントを重ね前に出たペルージャが最後はブロックで仕留め、25-23としストレートで勝利を収めた。

 これでペルージャはCL開幕4連勝とし、グループDの上位2位チーム以内に入ることが確定。決勝トーナメント進出を決めた。石川はすべてのセットに出場し、サーブで狙われ少し乱される場面もあったもののチームの守備を固め、攻撃では10得点を挙げた。チームとしては、20点目以降にブレイクを重ねる勝負所の強さを見せつけた。

 次戦、CL第5節は1月17日(金)25:00よりチェコのチェスケー・ブジェヨヴィツェと対戦する。その前のセリエAのリーグ戦は12月23日(月)2:00よりパドヴァとの試合が控えている。

■試合結果

ペルージャ 3-0 サンナゼール

第1セット 25-21
第2セット 25-23
第3セット 25-23