22日に2024年FIVB女子世界クラブ選手権の3位決定戦が行われ、福留慧美が所属しているイタリアのミラノはブラジルのプライア・クルーベと対戦した。
中国の杭州市にある黄龍スポーツセンターで行われる今大会は、予選ラウンドで8チームが2つのプールに分かれて総当たり戦を行い、各プール上位2チームが21日(土)から行われる決勝ラウンドに進み、その後はトーナメント戦で優勝を争う。
ミラノは予選ラウンドを2勝1敗で決勝トーナメントに進出するも、21日に行われた準決勝で関菜々巳が所属するイタリアのコネリアーノと対戦し、ストレート負けを喫していた。3位決定戦に回ったミラノは、ブラジルのプライア・クルーベと対戦することとなった。
一方のプライア・クルーベも予選ラウンドを2勝1敗で決勝トーナメントに進出後、準決勝で中国の天津渤海銀行女子バレーボールクラブに敗北し、今試合に挑んでいる。
福留が先発起用で始まった第1セットは相手にリードを許す入りとなったミラノだったが、サービスエースで流れを引き寄せると福留もナイスディグを連発し、逆転に成功する。中盤も福留は献身的なブロックフォローや2段トスでチームに貢献。ミラノがリードを保つも、終盤に入るとロングラリーを制し、サービスエースも飛び出した相手に追いつかれる。しかしその後、何とか得点を重ねたミラノがセットを先取する。
続く第2セット、序盤から4連続ブロックを決めるなど勢い付いたミラノがリードを奪う。中盤、相手の猛追に合うも、終盤にかけて再びリードを広げたミラノがセットを連取する。福留は要所での好レシーブや、得点に繋がる丁寧な2段トスを見せた。
第3セットも、高いオフェンス力とブロックで得点を重ねるミラノが大きくリードする入りとなった。福留も序盤から見事なフライングレシーブを見せる。中盤も多彩な攻撃でブレイクするミラノは、相手にミスも増え始め、点差を最大11点まで広げる。完全に流れを掴んだミラノは終盤も安定したパフォーマンスを見せ、危なげなく第3セットを奪取。ストレート勝利で銅メダルを獲得した。
先発フル出場を果たした福留は終始、気迫あふれるレシーブや献身的なブロックフォロー、2段トスを披露。チームの銅メダル獲得に貢献してみせた。今日の20:30からは、関菜々巳が所属するイタリアのコネリアーノと、中国の天津渤海銀行女子バレーボールクラブの決勝戦が行われる
■試合結果
ミラノ 3―0 プライア・クルーベ
第1セット 25―23
第2セット 25―16
第3セット 25―13