22日から23日にかけてセリエA男子の第13節が行われた。
今シーズンのセリエA男子には、日本代表で活躍するペルージャのアウトサイドヒッター(OH)石川祐希、ミラノのOH大塚達宣に加え、大阪ブルテオンからチステルナにレンタル中のOH垂水優芽が在籍している。
ペルージャの対戦相手は、ここまで3勝8敗のパドヴァ。20日に行われた欧州チャンピオンズリーグのサンナゼール戦で先発出場だった石川は今試合ではベンチスタートとなった。
その1セット目、序盤からブレイクを重ねたペルージャが先行するが、中盤に追いつかれる。その勢いを止められず20-20の場面からパドヴァに3連続サービスエースを決められ点差を離され、22-24とセットポイントを握られている場面でアンジェロ・ロレンツェッティ監督はリリーフサーバーで石川を投入。相手のレセプションを崩すと、自身でディグをあげ攻撃に繋げブレイクを成功させ、タイムアウトを取らせる。しかしタイムアウト明けのサーブがアウトとなりこのセットはパドヴァが先取する。
続く2、3セット目は序盤から連続ポイントを量産し流れに乗ったペルージャがそのリードを保ち連取する。4セット目の序盤は逆にパドヴァが連続ポイントをとり追いかける展開となるが、ブレイクを取りじわじわと追いあげたペルージャが終盤に逆転、20点目以降の大事な場面でもパドヴァに流れを渡さず4セット目を制しセットカウント3-1で勝利を収めた。石川は1セット目のリリーフサーバーでのみの出場となったが、ペルージャは開幕からの連勝記録を13に伸ばした。
そして7勝5敗のミラノは7勝4敗としているチヴィタノーヴァと対戦。大塚はベンチからのスタートとなった。1セット目序盤に大幅にリードを許したミラノはその点差を詰めることができず先取され、2セット目は拮抗した入りとなるが中盤に相手にブレイクを許しリードされ、相手の固い守りになかなかブレイクを取ることができず連取される。
後がないミラノは3セット目のスタートから大塚がコートイン。相手の強いサーブを受けレシーブが乱れる場面もあったが、守備を固め攻撃に繋げていく。自身のスパイクでの得点が1点に留まった大塚は、中盤に再びベンチに下がった。序盤にリードを許し終盤まで追いかけるミラノが19-21の場面で3連続ポイントで22-21と逆転に成功するも、直後に3連続ポイントを許し再びの逆転は叶わず、今試合ストレートでの敗戦となった。
一方、5勝6敗のチステルナは7勝5敗のヴェローナとの対戦。序盤に5連続ポイントを奪い先行したチステルナだったが、試合が進むにつれて相手にブレイクを許す場面が増え終盤に追い上げられるとそのまま逆転を許し1セット目を先取される。2セット目は中盤まで取っては取り返し点差がつかずに進むが中盤5連続ポイントを許すと、先に20点台に乗せられその勢いを止められずそのまま2セット目も連取される。3セット目も拮抗した入りになるが、中盤に点差をつけられたチステルナが2セット目同様追いかける構図となり最後粘りを見せるも力及ばず23-25とストレートでの敗戦となり、垂水の出場機会はなかった。
次戦第14節で、ペルージャはモデナと、ミラノはトレンティーノと、チステルナはピアチェンツァと対戦。3チーム共に27日(金)2:00に試合開始となる。
■試合結果
・石川祐希(ペルージャ)
vsパドヴァ(〇3-1)
リリーフサーバーで途中出場
・大塚達宣(ミラノ)
vsチヴィタノーヴァ(●0-3)
途中出場で1得点
・垂水優芽(チステルナ)
vsヴェローナ(●0-3)
出場なし