[写真]=Lega Pallavoro Femminile

 26日から27日にかけてセリエA第15節が行われた。今シーズンのセリエA女子には、日本代表で活躍するノヴァーラのアウトサイドヒッター(OH)石川真佑、コネリアーノのセッター(S)関菜々巳、ミラノのリベロ(L)福留慧美が所属している。

 第15節では、3選手とも先発出場を果たしている。

 ここまで11勝3敗のノヴァーラは、5勝8敗のピネローロと対戦。石川は序盤、オフェンスに苦しみ打数が減っていたが、託された場面で決め切る姿を見せ、徐々に打数も増えていく。チームは1セット目をデュースの末に落とすも、2セット目は終始リードを保ち大差で取る。3セット目は序盤のリードから中盤に追いつかれるが、石川を含めた攻撃陣の多彩なオフェンスで連続ポイントを奪い、一気に25点目まで駆け抜ける。4セット目は序盤から先行して試合を進めるも終盤で追いつかれ逆転まで許すが、20点目以降に持ち直したノヴァーラが再び逆転に成功、最後はブロックで仕留めセットカウント3-1で勝利を収めた。石川はチーム最多の18得点を決め、チームは5連勝とし3位につけている。

 そして開幕以降13戦全勝中のコネリアーノ。関は第11節ぶりにリーグ戦での先発出場を果たした。対戦相手はこれまで2勝12敗としているタルマッソンス。その1セット目序盤、ブロックにかけられたり、ディグで拾われたりとなかなか攻撃が決まらず苦しむコネリアーノだったが、徐々に攻撃が決まり始めブレイクを重ねる。関のサーブターンでも連続ポイントを奪い、さらにリードを広げたコネリアーノが1セット目を連取する。

 2セット目は序盤リードを許し追いかける展開になるも、サーブで相手のレセプションを乱すとそこから6連続ポイントを奪い追いつく。関は的を絞らせないトスや、苦しい体勢からのトスを上げ攻撃を決めさせる。その後も要所でブレイクを重ねたコネリアーノがその勢いを止めることなく2セット目も連取する。3セット目、サービスエースを決めた関はリードしている中盤で交代となる。一歩前に出ていたコネリアーノだったが、終盤で4連続ポイントを許しそこから拮抗した展開に。デュースにもつれ、この試合初めてセットポイントを握られるが、最後は3連続ポイントを取り切ったコネリアーノがこのセットを制し、ストレートでの勝利を収めた。チームはこれで14連勝、開幕からの連勝記録をさらに伸ばした。

 ここまで10勝3敗のミラノは3勝11敗としているローマとの対戦となった。福留は先発での出場となり、ラリー中の2段トスや前に落とされたフェイントを懸命に拾い、味方の攻撃に繋げていく。また、相手の攻撃を読んだ位置取りの好レシーブを見せる。1セット目を中盤に抜け出し、ブレイクを重ねリードを保ったミラノが先取すると、続く2セット目は、中盤にリードを許すミラノだったがその後じりじりと詰め寄り19-19に追いつく。そこからはお互い点の取り合いとなる中、最後に強さを見せ、ブレイクを取り切ったミラノが連取。3セット目は序盤からブレイクを重ね、リードしたまま逃げ切ったミラノが制し、ストレートでの勝利となった。福留はフルで出場し、チームの守備を安定させた。チームは11勝目をあげ、4位につけている。

 次戦第16節は、年明け2025年1月6日(月)0:00より関のコネリアーノはローマと、同日4:30より、石川のノヴァーラと福留のミラノが対決する。

 また、2024年12月30日から31日にかけてコッパ・イタリア2024ー25の準々決勝が行われ、30日(月)0:00よりスカンディッチvsベルガモ、同日1:00よりミラノvsキエリ、同日2:00にノヴァーラvsブスト・アルシーツィオ、31日(火)3:00よりコネリアーノvsヴァッレフォリアの4カードが開催される。

■試合結果

・石川真佑(ノヴァーラ)
vsピネローロ(〇3-1)
先発出場

・関菜々巳(コネリアーノ)
vsタルマッソンス(〇3-0)
先発出場

・福留慧美(ミラノ)
vsローマ(〇3-0)
先発出場