[写真]=Lega Pallavoro Femminile

 27日(金)にセリエA女子の第15節が行われ、石川真佑が所属するノヴァーラは、前回の対戦で勝利を収めているピネローロと対戦した。

 スタートからの起用となった石川は序盤少しオフェンスで苦しみ、打数が少なくなるも、中盤以降に大事な場面でスパイクを決め切る姿を見せる。チームは序盤に連続ポイントを重ねて奪ったリードを、中盤まで何とか保っていたが、じわじわと追い上げられ、遂に20ー20に追いつかれる。そこから一進一退の攻防が続き、デュースにもつれる中、石川は26-25の場面で一度ベンチに下がる。すぐにコートに戻った石川だったが、得点を決められずピネローロにブレイクを許してこのセットは29-27と先取される。

 続く2セット目、1セット目同様好調な滑り出しを見せ、前に出たノヴァーラ。徐々に石川の打数が増えていく中、2連続でスパイクを決め切りブレイクするなど自身に託されたトスに応え、得点を重ねていく。石川の攻撃で勢いを増したノヴァーラは終始リードを保ち、25-19の大差でこのセットを取り、勝負を振り出しに戻す。

 3セット目は1、2セット同様序盤ノヴァーラがリードするも、中盤で追いつかれる。しかし追いつかれたところから、石川とロシア出身のアウトサイドヒッター、タチアナ・トロクを攻撃の軸に得点を重ねる。また、相手のスパイクミスも重なり5連続ポイントを奪うなどして再び引き離し、勢いそのままに25-18と2セット目と同じく大差でこのセットを取る。

 注目の4セット目は石川の2連続のスパイクポイントでスタートし、序盤から躍動する。2点差を保ち、先行していたノヴァーラだったが18-18と追いつかれ、守備からの切り返しでこのセット初めて4連続ポイントを許し、逆転される。しかしそこからノヴァーラは持ち直し、ブロックポイント、真ん中からの攻撃、そして石川のクロススパイクなどでブレイクを重ね再び逆転に成功。最後はブロックで仕留めたノヴァーラが25点目をとり、セットカウント3ー1で勝利を収めた。

 これでノヴァーラは12勝目をあげ、3位をキープしている。序盤は打数が少ないながらも、徐々に調子を上げていった石川はチームに流れをもたらし、サービスエース1本を含む18得点を挙げ今試合のMVPに選ばれた。

 次戦第16節は、年明け2025年1月6日(月)4:30より福留慧美擁するミラノとの対戦となる。また、2024年12月30日(月)2:00にはコッパ・イタリア2024ー25準々決勝で、ブスト・アルシーツィオと対戦が控えている。

■試合結果

ノヴァーラ 3ー1 ピネローロ

第1セット 27ー29
第2セット 25ー19
第3セット 25ー18
第4セット 25ー23