16日にセリエA女子の第13節が行われた。第12節終了時点で石川真佑が所属するノヴァーラは4位、対戦するのは2位につけるスカンディッチとなった。
その注目の一戦、石川はスタートから出場し、序盤に持ち味のサービスエースを決める。ノヴァーラは序盤リードするが、中盤にまさかの7連続ポイントを奪われ逆転を許し、その中で石川は一度ベンチへ下がる。なんとか点差を離されまいとするノヴァーラはその差を縮め、20点目以降に再度石川がコートイン。ノヴァーラはデュースに持ち込み粘りを見せるが、最後はブロックに阻まれ24-26で1セット目を落とす。
2セット目、石川はスタートからコートに立つ。打数が少なくなる中、ラリー中にきれいな2段トスで攻撃を決めさせるなど、繋ぎの部分でチームに貢献。相手のミスも重なり、中盤に連続ポイントを奪ったノヴァーラはその勢いを止めず、また石川は両者粘る長いラリー中に、このセット初めてのスパイクを決め切る姿を見せる。サーブで相手を圧倒したノヴァーラが25-13と大差で取り、セットカウント1-1とする。
続く3セット目、安定のレセプションを見せながら徐々に打数をあげてきた石川。中盤まで一進一退の攻防が続き点差がつかずに試合が進むが、ここまでサービスエース2本を取っているリナ・アルスマイヤーのサーブで再び相手を崩し、連続ポイントを奪って前に出る。石川は上手くブロックアウトを狙ってスパイクを決める場面が増え、最後も託されたボールを石川が決め切ってノヴァーラがセットを連取する。
そして第4セット、序盤一歩前に出たのはノヴァーラだったが、スカンディッチの強いブロックに阻まれる場面が増え、中盤で逆転を許す。中盤から終盤にかけて一進一退の攻防で点差を離されまいと食らいつくノヴァーラだったが、20点目以降にブレイクを成功させた相手の勢いを止められず、最後は相手に強烈なサービスエースを決められこのセットを落とし、勝負の行方は最終第5セットへ。
その5セット目、ノヴァーラは序盤からトスを石川に集める。足の長いスパイクを決めたり、苦しい体勢からでも確実に決め、またリバウンドを上手く取り攻撃に繋げるなど、高いスキルを見せ得点を重ねていく。そして要所でブレイクを重ねたノヴァーラが15-10と5セット目を取り切ってフルセットを制し、10勝目を挙げた。
石川は序盤、攻撃の面で苦しみながら途中交代するシーンも見られたが後半徐々に修正し打数も増えていき、最終的にはこの試合で18得点を挙げた。
次戦の第14節、ノヴァーラは22日(日)23:30からキエリと対戦する。
■試合結果
ノヴァーラ 3-2 スカンディッチ
第1セット 24-26
第2セット 25-13
第3セット 25-19
第4セット 22-25
第5セット 15-10