[写真]=Lega Pallavolo Femminile

 12日から13日にかけてセリエA女子の第17節が行われた。

 今シーズンのセリエA女子には、日本代表で活躍するノヴァーラのアウトサイドヒッター(OH)石川真佑、コネリアーノのセッター(S)関菜々巳、ミラノのリベロ(L)福留慧美が所属している。

 石川所属のノヴァーラは、ここまで3勝13敗のローマとの対戦し、石川は先発で出場した。序盤から多彩な攻撃でブレイクを重ねたノヴァーラが徐々に点差を引き離し、石川は合わない場面でもフェイントでポイントを取り切るなど巧さを見せる。1セット目は25-14と大差でノヴァーラが先取する。2セット目はなかなか攻撃が決まらず苦しむノヴァーラだったが、良いレシーブで守備でも貢献した石川の繋ぎから攻撃を決めていったノヴァーラがリードする形で試合が進む。しかし終盤に追い上げを見せたローマに逆転を許し、先に20点目にのせられる。そこからデュースに突入し、一進一退の攻防が続くが、最後は石川が2段トスを決め切り、ノヴァーラがこの接戦をものにし連取する。

 注目の3セット目、序盤からノヴァーラがブレイクを成功させリードを奪って試合が進む。石川はブロックアウトなどで攻撃を重ね、また自身のサーブターンでブレイクに繋げる活躍を見せる。流れを渡さないノヴァーラがこのセットはローマを寄せ付けず、25-17で制しストレートでの勝利を飾り、石川はフル出場で11得点を挙げた。

 関所属のコネリアーノは、ここまで10勝6敗としているベルガモと対戦し、関はベンチスタートとなった。スタートからベルガモに6連続ポイントを許したコネリアーノだったが、直後に5連続ポイントを奪いすぐにその差を縮める。その後は拮抗した展開で試合が進んでいくが、終盤に4連続ポイントを奪ったコネリアーノがそのまま25点目を取り1セット目を先取する。2セット目の序盤も、ベルガモが6連続ポイントを奪いリードで試合が進むかと思われたが直後にコネリアーノが6連続ポイントを取り返し、相手に流れを渡さない。スパイカー陣が満遍なく攻撃を決め、最後まで走ったコネリアーノが2セット目も連取する。

 3セット目は序盤、拮抗した入りとなるがここでも中盤、ミドルとオポジットの攻撃を中心にして得点を重ねてリードしたのはコネリアーノ。その離された点差を詰められず、最後はベルガモのスパイクミスで25-21でコネリアーノがストレートでの勝利となった。今試合では関の出番はなかった。

 福留所属のミラノは、ここまで3勝13敗のクーネオと対戦。1セット目は、序盤からミラノのエースであるパオラ・エゴヌが得点を重ねいきなりミラノがリードを広げる。終盤でも連続ポイントを重ねクーネオに反撃のチャンスを与えず、25ー15の大差でこのセットを先取する。2セット目は1セット目と異なり競った展開が続く。クーネオは攻めたサーブで相手を崩し、エースのエゴヌを気持ちいい状態で撃たせない。しかし終盤に入るとクーネオ側でフェイントを落としてしまうなどもったいないミスが続いてしまい、25ー23でミラノがセットを連取した。

 3セット目も序盤から一進一退の攻防が続く。しかし勝負所でのオポジットの決定力に違いが出て、ミラノは着実にブレイクを重ねる。最後も25ー22でセットを取り切り、ミラノがストレートで勝利した。福留の出場機会はなかった。

 次戦第18節は、16日(木)4:00より福留所属のミラノがフィレンツェと対戦、関所属のコネリアーノは同日4:30よりヴァッレフォリアと対戦、石川所属のノヴァーラも同じく同日4:30よりクーネオと対決する。

■試合結果

・石川真佑(ノヴァーラ)
vsローマ(〇3-0)
先発出場

・関菜々巳(コネリアーノ)
vsベルガモ(〇3-0)
出場なし

・福留慧美(ミラノ)
vsクーネオ(〇3-0)
出場なし