19日と20日にセリエA女子の第19節が行われた。
今シーズンのセリエA女子には、日本代表で活躍するノヴァーラのアウトサイドヒッター(OH)石川真佑、コネリアーノのセッター(S)関菜々巳、ミラノのリベロ(L)福留慧美が所属している。
石川所属のノヴァーラは、前回の対戦でセットカウント3ー1と勝利を収めているフィレンツェと対戦。石川はスタメン起用となった。第1セット序盤は守備からの切り返しで得点を重ねたノヴァーラが先行するも、相手の5連続得点で13ー13と同点に追いつかれると、その後は一進一退の攻防に。終盤まで競った末、ブロックポイントで第1セットを相手に奪われる。第2セットは拮抗した入りとなった。中盤に石川のスパイクとブロックでブレイクし、前に出たノヴァーラはその後に最大5点差までリードを広げるも、23ー22で1点差に迫られる。それでもノヴァーラはこのセットを取り切り、試合を振り出しに戻す。
第3セットを相手にリードされることなくノヴァーラが取ると、続く第4セットは序盤から石川が巧みに得点を重ねていく。中盤にブレイクし前に出たノヴァーラだったが18ー19で逆転されると試合は一転、追いかける展開に。食い下がるノヴァーラは相手にマッチポイントを奪われながらもデュースに持ち込むと、最後はチャレンジに成功し、セットカウント3ー1で勝利をあげた。この試合、石川は両チーム最多の24得点を獲得。攻撃だけでなくブロックやレシーブなど守備でも活躍を見せ、MVPに輝いた。
一方、コネリアーノの関はベンチスタート。前回の対戦でストレート勝利を飾ったスカンディッチと対戦したコネリアーノは第1セット、序盤からリードを奪うと中盤から終盤にかけて徐々に点差を広げていき、25ー21でセットを先取する。続く第2セットは入りこそ相手に先行される場面があったものの、9ー8で逆転に成功。その後は一気にリードを広げ、25ー14と大きくリードを奪ってコネリアーノがセットを連取する。第3セットも波に乗るコネリアーノは次々とブレイクを重ね、点差も20ー6と最大14点差まで広がった。以降も流れが変わることはなく、危なげなく第3セットも物にしたコネリアーノはストレート勝利。関の出場機会はなしに終わるも、チームは無敗記録を18に伸ばした。
福留所属のミラノは、前回の対戦ではセットカウント3ー1で勝利しているペルージャと対戦。福留はベンチスタートとなった。第1セットから6本のブロックを決めるなど力を見せつけるミラノは、25ー16と大差でセットを先取する。第2セットは拮抗した入りとなるも中盤に5連続ポイントで抜け出し、流れを掴んだミラノがまたも25ー15と大きくリードしセットを連取した。第3セット、ここまで好調なミラノは序盤からリードを奪う。その後も着々と点差を広げていくと、このセットもミラノが25ー16で奪取。相手を寄せ付けない試合運びを見せたミラノは、試合を通してブロックポイント18本という驚異的な記録も残し、3ー0で勝利を飾った。なお、福留の出場はなかった。
次戦の第20節では、27日(月)0:00より石川所属のノヴァーラがペルージャと、福留所属のミラノが同日1:00よりブスト・アルシーツィオと、関所属のコネリアーノは同日2:00よりキエリと対戦する。
■試合結果
・石川真佑(ノヴァーラ)
vsフィレンツェ(○3-1)
先発出場
・関菜々巳(コネリアーノ)
vsスカンディッチ(〇3-0)
出場なし
・福留慧美(ミラノ)
vsペルージャ(○3-0)
出場なし