19日から20日にかけて、セリエA男子の第17節が行われた。
今シーズンのセリエA男子には、日本代表で活躍するペルージャのアウトサイドヒッター(OH)石川祐希、ミラノのOH大塚達宣に加え、大阪ブルテオンからチステルナにレンタル中のOH垂水優芽が在籍している。
大塚達宣が所属するミラノは格上のピアチェンツァと対戦した。大塚は第1セットに途中出場すると、2セット目こそベンチに下がったがその後はコートに立ち続けた。ピアチェンツァが1、2セットを連取しミラノとしては第3セットを取り切るしかない展開となったが、サーブ&ブロックで見事に流れを掴みこのセットを奪った。その後のセットも、終盤の重要な場面でトスを託された大塚の活躍もありチームはフルセットの末勝利。この試合で11得点をあげた大塚はMVPを獲得した。
垂水優芽が所属するチステルナは、自身のすぐ後ろを追いかけるパドヴァとの一戦を戦った。1セットずつ奪い合って迎えた第3セット、スタートから起用された垂水は随所で好プレーを見せチームをけん引した。序盤からリードを許した第4セットを奪われ最終セットへと向かったチステルナは、リードを保ったまま試合を進め、最後は垂水のサービスエースでこの試合を締めくくった。13得点をあげチームを勝利に導いた垂水は惜しくもMVP獲得とはならなかったものの、MVPに選ばれたミドルブロッカーのダニエレ・マッツォーネは垂水を指名。チームメイトのコールの中で景品を受け取り、チームからもその活躍を賞賛された。
前節でリーグ開幕以来初めての敗戦となったペルージャは、ここまで10勝5敗のチヴィタノーヴァと対戦。スタートから出場した石川は終盤にサービスエースで得点を重ねるとペルージャは第1セットを先取した。そのままペルージャの流れになるかと思われたが、第2、第3セットはチヴィタノーヴァが奪い、第4セットへと入った。あとがないペルージャはどうにかリズムに乗ろうとするも、思うように得点に繋げることができずに16ー25と大差でこのセットを落とし黒星を喫した。この敗戦で2連敗となったペルージャだが、それでも15勝2敗で首位の座を守っている。
次戦の第18節では、6位のミラノは2月3日(月)2:00より10位のグロッタッツォリーナと、首位のペルージャは同日同時刻に11位のターラントと、8位につけるチステルナは同日3:00より7位のモデナと対戦する。また、ペルージャは1月26日(日)0:15よりコッパイタリアの準決勝でヴェローナとの対戦も予定されている。
■試合結果
・大塚達宣(ミラノ)
vsピアチェンツァ(〇3-2)
途中出場で11得点
・垂水優芽(チステルナ)
vsパドヴァ(〇3-2)
途中出場で13得点
・石川祐希(ペルージャ)
vsチヴィタノーヴァ(●1-3)
スタメン出場で12得点