23日、SV.LEAGUE MEN(SVリーグ男子)の東京グレートベアーズは、川野琢磨(18)が公益財団法人日本バレーボール協会より強化選手に選出され、セリエAのヴェローナへ海外派遣が決定したことを発表した。クラブ公式サイトが発表している。
駿台学園のエースとして1月に行われた第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高バレー)でもチームの3連覇に貢献し、最優秀選手賞も受賞した川野。高校卒業後は早稲田大学へ進学予定となっているが、2024年11月に強化育成選手として東京GBに入団することが発表されていた。
東京GBとしてはシーズン後半に向けて新加入選手とともにさらに強化を図るタイミングではあるものの、この海外派遣が川野や日本バレーボール界の発展につながると判断し、今回の海外派遣へ送り出すことにしたと発表している。
なお、派遣期間は2025年1月25日(土)から3月31日(月)までを予定している。
川野と東京GBのカスパー・ヴオリネン監督はクラブ公式を通じてコメントしている。
・川野琢磨
「今回、海外派遣への選手に選んでいただいたことを光栄に思います。東京グレートベアーズへ入団したばかりではありますが、クラブにも快く送り出していただき、海外挑戦させていただけること、感謝しています。また、先週のホームゲームではたくさんのご声援をありがとうございました。みなさまの前で初めてご挨拶させていただき、新人の私たちを快く受け入れてくださる雰囲気を感じ、非常に嬉しく思いました。イタリアでは現地のバレーを体験することで、サーブやブロックを重点的に磨き、成長した姿で日本に戻ってきたいと思います。引き続き応援よろしくお願いいたします」
・カスパー・ヴオリネン監督
「川野選手は、日本の高校バレーボール界で活躍してきた若き才能のある選手です。グレートベアーズはこれまで若い才能を積極的に採用してきたチームであり、川野選手はその中でも、最年少の加入選手となります。彼は非常に興味深い選手で、多くの分野で大きな可能性を秘めています。また、非常に前向きで明るい性格の持ち主でもあります。私たちクラブは、選手一人ひとりを大切にし、若い選手たちに長期的な視野で個人に合わせたプランニングを心掛けています。川野選手の場合、異なる環境やバレーボールを経験するため、ヨーロッパへの遠征をサポートすることを決定しました。この経験が彼を選手として、また人としての成長に繋がることを期待しています。これからもクラブ全体でともに成長し、バレーボール界の未来を明るいものにしていきます」
高校3冠を果たした駿台学園のエース川野は、東京GBに強化育成選手として入団し、そして海外派遣へと次々にステップアップしている。これからの日本のバレーボール界を担っていくであろう川野の今後に注目だ。