セリエA女子第20節が日本時間の1月27日に行われ、石川真佑が所属するノヴァーラは、ここまで4勝15敗のペルージャと対戦し、セットカウント2ー3(18ー25、22ー25、25ー19、25ー20、16ー14)でフルセットの末の敗戦となった。
前回の対戦では3ー1で勝利を収めているペルージャとの対戦に石川はスタメン起用された。その第1セット序盤、ノヴァーラは相手のブロックとディグに阻まれ思うように攻撃が決まらず連続失点し、リードを許す。石川の攻撃も、ブロックタッチを巧く取られ何度も拾われるが、なんとかクロスへのスパイクを決める。サービスエースもあり、中盤9ー11と2点差まで追い上げたノヴァーラだったが、ミスも重なり再び相手にブレイクを許し、11ー18と引き離される。その後もリベロの素晴らしいディグを中心に好守備を見せ、なかなかボールを落とさないペルージャの勢いを止められず、18ー25と大差で1セット目を落とす。
続く2セット目もペルージャがリードする展開となるが、4連続ポイントを奪い11ー11と追いついたノヴァーラ。石川はブロックに阻まれ決定率に苦しむ中、一度ベンチに下がる。一進一退の攻防が続いたのも束の間、16ー16の場面からサーブで乱されたノヴァーラが一気に崩れ、5連続失点で点差を広げられる。20点目以降に連続ポイントを奪い返し追い上げるノヴァーラだったが力及ばず、2セット目も22ー25で連取される。
2セット目途中にベンチに下がった石川だったが、3セット目は再びスタートからコートに入る。序盤は拮抗した入りとなる。石川の放ったスパイクが一度アウト判定になるも、チャレンジが成功しノヴァーラのポイントに。そこから流れを掴んだ石川はスパイクが決まり始め、サービスエースでもブレイクに貢献、ノヴァーラのリードで試合が進む。1、2セット目は一度で決められていた相手スパイクを拾って繋げる場面が増えていき、要所でブレイクを重ねたノヴァーラがこのセットを取り返す。
4セット目、両者取っては取り返される試合展開となり、石川はサーブレシーブやラリー中のディグでもチームに貢献する。サーブで崩したペルージャが4連続ポイントを奪うも、その直後にノヴァーラがブロックポイント、サービスエース、そして石川のパワフルなスパイクなどで6連続ポイントを奪い返し15ー12とリードする。しかしペルージャがブレイクし再び同点に追いつき、さらに逆転。このシーソーゲームを制さなければ敗戦となるノヴァーラが意地を見せ、3連続ポイントで再び前に出て先に20点目にのせる。そこからもう一度ギアを上げたノヴァーラが21ー20の場面から一気に4連続ポイントで走りぬき、勝負の行方は最終5セット目に持ち越される。
5セット目は一進一退の攻防となる。ノヴァーラが僅かにリードし、8点目を先に取りコートチェンジとなる。守備からの切り返しでブレイクしたノヴァーラが10ー7とし、サイドアウトを確実に取り切り14ー11とマッチポイントを握る。しかしそこからペルージャはレセプションを乱したダイレクト、守備からの切り返し、サービスエースと連続ポイントで一気に逆転、マッチポイントを握り返す。その勢いを止められず、最後はブロックに阻まれたノヴァーラは、このセット最後の最後で逆転負けを喫し、フルセットの末敗戦となった。
石川はこの試合でサービスエース2点を含む7得点をあげた。序盤は石川個人としてもチームとしてもなかなか攻撃が決まらず苦しんだが、3、4セット目は立て直して取り返したものの、最終セットでは先にマッチポイントを握りながら最後の1点が決められず、そこから一気に逆転負けを喫し悔しさが残る敗戦となった。
今試合に敗戦したノヴァーラは15勝5敗として4位に転落することとなった。次戦第21節では、2月2日(日)の2:00より、11勝8敗と7位につけるブスト・アルシーツィオと対戦する。
■試合結果
ノヴァーラ 2ー3 ペルージャ
第1セット 18ー25
第2セット 22ー25
第3セット 25ー19
第4セット 25ー20
第5セット 14ー16