[写真]=Lega Pallavolo

 セリエA男子の第18節が日本時間の2月3日に行われ、垂水優芽が所属するチステルナは、17節を終えた時点で6勝11敗としているモデナと対戦。3-2(25ー22、13ー25、25ー22、23-25、15-12)とフルセットにもつれた試合を制し、前節に続き勝利を飾った。

 前節のパドヴァ戦で途中出場から活躍を見せ、勝利に貢献した垂水は今シーズン初めてスタメンに起用された。前回の2024年11月11日の対戦ではフルセットで下しているモデナとの1セット目、序盤から終盤まで拮抗した試合が展開される。垂水はサーブレシーブを受けてそのまま自身でスパイクを決めたり、指先を狙った巧みなブロックアウトを取り得点を重ねる。終盤18ー19と1点を追いかける場面、ブロックポイント、サーブで崩してブレイクに成功したチステルナが流れを掴み、垂水のブロックポイントでセットポイントを奪うと最後は相手のサーブミスで25ー22で先取する。

 続く第2セット、序盤から要所でブレイクを奪われ、追いかけるチステルナはなかなかブレイクとならず、徐々に点差が開いていく。全体的に思うような攻撃が決まらず苦しむチステルナに追い打ちをかけるように、モデナはサーブでも得点を奪う。終盤、垂水は強烈なサーブをきっちりと上げて守備で支え、攻撃でもブロックアウトを取り得点を重ねたが、相手の勢いを止められずサイドアウトを取り切れなかったチステルナは、13ー25という大差でこのセットを落とした。

 第3セット、序盤は拮抗した入りとなる。垂水は鋭いストレートへのスパイクでの攻撃や、惜しくも得点にはつながらなかったが弾かれたボールに飛び込み片手レシーブをあげるなど、攻守で活躍を見せる。またサーブでも相手のレセプションを崩しブレイクポイントにも貢献。中盤にブロックポイントで僅かなリードを奪ったチステルナが終盤までその点差を維持し、25ー22でセットを取り返す。

 注目の第4セット、取っては取り返される試合展開となる。垂水が乱れたボールを懸命に2段トスにし得点、また直後の長いラリーを決め切りブレイクポイントにつなげ、チステルナが前に出る。中盤、フェイントを垂水がブロックし相手コートに落としてポイントをあげ16ー12とすると、このセット初めて4点差をつける。また終盤にはエンドライン上のインとなるサービスエースを放ち、さらにチームに勢いを与える。このままチステルナの流れになるかと思われたが、モデナが20点目以降にブレイクポイントを奪い猛追し逆転、最後は垂水のスパイクがブロックにかかり25点目を奪われ、勝負は第5セットにもつれこむ。

 勝負が決まる最終セット、垂水の強烈なクロスへのスパイクが決まり試合が始まるが、直後にモデナに4連続ポイントを奪われ、6ー8とリードされる。なんとかブレイクして追いつくも、相手が先行で試合が進む。しかし守備からの切り返し、サーブで崩してチャンスを掴んだチステルナが再びブレイクし12ー10と逆転に成功する。最後は垂水の強いサーブで相手を崩し、返ってきたボールをダイレクトで決め15ー12でチステルナが勝利を飾った。

 この試合に勝利したチステルナは7勝10敗で順位を1つ上げて7位に浮上。垂水は今シーズン初めてのスタメン、そしてフル出場を果たした。またサーブポイント1点、ブロックポイント3点を含む13得点をあげMVPにも輝いた。

 次戦の第19節は、2月10日(月)2:00より、18節を終え4勝14敗で最下位のターラントと対戦する。

■試合結果

チステルナ 3ー2 モデナ

第1セット 25ー22
第2セット 13ー25
第3セット 25ー22
第4セット 23ー25
第5セット 15ー12