セリエAリーグ戦第19節が日本時間の10日(月)に行われ、石川祐希が所属するペルージャは、18節を終えた時点で5勝13敗とするグロッタッツォリーナと対戦し、セットカウント3ー1(25ー17、23ー25、25ー16、25ー23)で勝利を飾った。
石川はスタートからの起用になった。第1セット、序盤から石川はサーブで相手の守備を崩し得点につなげ、自身もサービスエースを決めるとペルージャがリードを奪う。サーブで狙われ、レシーブが不安定になる場面も見られたが、乱れたボールからのトスを託され、自身で決め切るなどして得点につなげる。また、得意のクロスへの強烈なスパイクや、バックローからの攻撃を決めるなど、攻撃の中心となり得点を重ねていく。20ー15の場面で一度ベンチに下がった石川だったが、グロッタッツォリーナがブレイクを成功させ点差を縮められると再びコートに入る。石川がインナースパイクを決め切って24点目を奪うと、最後はアウトサイドヒッター(OH)カミル・セメニウクのサービスエースが炸裂し、25ー17でペルージャが先取する。
続く第2セット、石川のサービスエースで試合が始まるが、直後に相手に連続ポイントを献上し3ー6とリードを許す。さらにラリー中の2段トスが長くなるという石川にしては珍しいミスも出る。2点差をなかなか詰められないまま試合が進むが、相手のミスもあり13ー13と同点に追いつく。セッターのシモーネ・ジャネッリのサービスエースで一歩前に出たペルージャだったが、直後に石川を狙ったサーブでエースを取られ、さらにブレイクを許す。終盤19ー22と追いかける場面で石川はOHオレフ・プロトニツキーに代わってベンチに下がる。そこから1点差まで詰め寄ることに成功するも、サイドアウトを取り切ったグロッタッツォリーナがこのセットを奪い返す。
第3セットは序盤からペルージャが先行する。引き続きサーブレシーブで苦しむ石川だったが、強烈なサーブをなんとか上げて踏ん張る姿を見せる。序盤につけた点差を保ちながら、石川やミドルブロッカーのアグスティン・ロセルのサービスエースなどでさらにリードをつけたペルージャが最後まで試合を優位に進め、最後は相手の攻撃をブロックで仕留め3セット目を取り返し、勝利に王手をかける。
第4セット序盤は連続ポイントの奪い合いとなる。石川の強烈なクロススパイクが決まるとブレイクに成功し、9ー6とペルージャが前に出る。その後も得点を重ねたペルージャが先に20点目にのせ、20ー16と4点差をつける。石川はサーブで相手の守備を乱してブレイクに貢献したが、直後にベンチに下がった。終盤グロッタッツォリーナに1点差まで追い上げられるも、22ー21のところからきっちりサイドアウトを取り切り、逃げ切る形で25ー23と4セット目をペルージャが制し、セットカウント3ー1で勝利を手にし前節から2連勝とした。
この勝利でペルージャは17勝2敗とし、未だ首位を保っている。石川はサーブレシーブが不安定となりサービスエースを奪われ失点する場面もあったが、多彩なスパイクを放ち9得点、3本のサービスエースを取り計12得点をあげた。
次戦第20節は17日(月)2:00より、19節を終えた時点で11勝8敗と6位につける大塚達宣が所属する石川の古巣であるミラノとの対戦となる。
■試合結果
ペルージャ 3ー1 グロッタッツォリーナ
第1セット 25ー17
第2セット 23ー25
第3セット 25ー16
第4セット 25ー23