セリエAリーグ戦第19節が日本時間の10日に行われ、大塚達宣が所属するミラノは4勝13敗で10位のパドヴァと対戦。3ー1(27ー25、22ー25、25ー22、27ー25)と2セットがデュースにもつれる接戦をミラノが制し勝利した。
第1セット、大塚はベンチスタートとなった。序盤から両チームが打ち合い点の奪い合いとなり、点差が広がらないまま中盤へと突入。一時19ー16と点差をつけるもパドヴァが3点以上は離されずに食らいつき追い上げを見せると24—24のデュースへもつれたが最後はミラノのオポジット、フェレ・レガースがスパイクを叩き込みこのセットを取った。
第2セットも拮抗した展開となったが中盤に差し掛かりパドヴァのブロックが立ち塞がると14ー17と点差が開き始め、先に20点台に乗せられたところでミラノは大塚を投入。その直後にレフトからのスパイクを決めたのち、再び大塚に上がったトスを叩き込み2連続得点し勢いに乗るかと思われたが、逆転はかなわず2セット目を落とした。
第3セットは序盤にミラノが僅かにリードするものの、サイドアウトの奪い合いとなり点差が広がらない。ベンチスタートとなった大塚だが、14ー15とパドヴァにリードされた場面で後衛でコートイン。ミドルブロッカーのエドアルド・カネスキの連続サービスエースもあり19—17と再びリードしたミラノ。その後もブロックポイントや、大塚が真下に叩き込むようなスパイクを決め得点し、ミラノはそのままリードを保ちこのセットを取り返した。
勝負の第4セット、大塚はスタートからコートに立ち、最初のトスを託されパイプ攻撃を決めて先制する。その後もコート外に大きく逸れたボールを二段トスにしてつなぐなど得点に絡む活躍を見せるが、僅かにパドヴァがリードして試合が進み、終盤にきて17—20と離されたミラノ。しかしブロックでパドヴァの攻撃を阻むとじわじわと流れを引き寄せ始める。大塚のサーブで相手を崩し、ブロックが決まり21—21の同点に追いつく。その後は点の奪い合いになりこの試合2度目のデュースに突入。両チームが強烈なスパイクを打っては拾う白熱のラリーが展開され、それをミラノが制すると勢いそのままに4セット目を取りきりセットカウント3—1でミラノが勝利した。
この試合で勝利したミラノは11勝8敗で6位となった。大塚は第2、第3セットは試合途中から、第4セットはスタートから出場し7得点をあげ攻守にわたる活躍を見せた。
次戦、第20節は17日(月)2:00に、17勝2敗で首位を走り石川祐希を擁する王者ペルージャと対戦する。2024年11月に行われた第9節の対戦ではかなわなかった日本人対決が実現するか楽しみだ。
また、欧州チャンピオンズリーグのリーグラウンドを2位で通過したミラノは、12日(水)23:00よりプレーオフでトルコのハルクバンク・アンカラとの対戦が控えている。
■試合結果
ミラノ 3ー1 パドヴァ
第1セット 27ー25
第2セット 22ー25
第3セット 25ー22
第4セット 27ー25