セリエA女子の第22節が13日に行われ、関菜々巳が所属するコネリアーノと福留慧美が所属するミラノが対戦しセットカウント3—0(25—17、25—21、25—16)でコネリアーノがストレートで勝利した。わずかな時間ではあったが2度目の日本人対決も実現した。
第1セット、関と福留は共にベンチからのスタートとなった。序盤からコネリアーノはオポジット(OP)のイザベル・ハーク、ミラノはOPのパオラ・エゴヌが攻撃し得点を重ねる。コネリアーノが先行し始めると福留が守備に入りレシーブや献身的なトスを見せる。食らいつきたいミラノだが、コネリアーノの勢いは止まらず20—11と点差が開く。22—12の場面で関がリリーフサーバーとして出場。サーブはミラノの守備を崩したものの得点にはつながらなかったが、サーブ後も関はセッターとしてコートに立ち日本人同士がネットを挟んで対決することとなった。その後もコネリアーノの勢いは止まらず、1セット目の最後、サーブのインアウトをめぐるチャレンジはミラノのタッチアウトの判定となり25—17でコネリアーノが先取した。
第2セットで関はベンチ、福留はスタートからコートに立った。このセットもコネリアーノが早くから流れを掴み11—6と点差を広げる。ミラノも軟打と強打を使い分け何とか1点差まで追いつくも、コネリアーノはミドルブロッカーを中心に多彩な攻撃を見せ18—13と点差を広げると、関を投入しサイドへの攻撃を組み立て得点につなげたがベンチへと戻ることとなった。終盤にきてミラノは福留がフェイントを拾いに走るなど、丁寧なパスを見せ攻撃へとつなげると2点差まで詰め寄ったがコネリアーノがブロックをかいくぐる攻撃を決め25—21でこのセットも取った。
第3セット、福留はスタートからコートに立ちコネリアーノの強力な攻撃に備えた。強烈なサーブをセッターに返し、ネット際のフェイント上げに走る迫真のプレーを見せるが、エゴヌが振るわず差を詰められずもどかしい状況が続くミラノ。コネリアーノは安定したセンターからの攻撃を繰り出し着実に得点を重ね先にマッチポイントを掴む。その状況で、サーブで崩れたコネリアーノから返ってきたチャンスボールを福留は丁寧にセッターへと繋ぎ反撃したが、そのスパイクはブロックされ25—16となりセットカウント3—0でコネリアーノがストレート勝利を収めた。
開幕から22連勝と負けなしで首位を維持するコネリアーノがサイドからの強烈な攻撃、ミドルブロッカーを駆使した攻撃でミラノを圧倒した。一方敗れたミラノは17勝5敗と黒星が増えたものの順位は3位のまま変動していない。
次戦第23節は17日(月)に行われ、コネリアーノは石川真佑が所属するノヴァ―ラと0:00から、ミラノは3:00からベルガモと対戦する。
■試合結果
コネリアーノ 3—0 ミラノ
第1セット 25—17
第2セット 25—21
第3セット 25—16